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優しい音色80万枚 新冠町、レ・コード館見学/通信員だより/ニュースなるほど! (2011/11/12)

レコードが天井までいっぱいのレ・コードバンクでLP盤を持ちながら、高野さん(左)の説明を聞く通信員

「かいじゅうの口みたい」。70年前にイギリスで作られた大きな蓄音機にびっくり

めずらしい蓄音機や大ヒットしたレコードなどを飾(かざ)っているミュージアム

 みなさんはどんな歌が好きですか? お気に入りの曲はCDできくことが多いけど、昔は「レコード」というもっと大きな円盤(えんばん)で楽しんでいました。そのレコードが80万枚(まい)もある日高(ひだか)管内新冠(にいかっぷ)町の「レ・コード館」に、同町内に住むフムフム通信員の梶川憲武(かじかわのりたけ)君《新冠・朝日(あさひ)小4年》が訪(おとず)れ、いろんな音色をきいてきました。《文、写真・峯村秀樹(みねむらひでき)》

「前と、おくから聞こえる感じ」

 「まずレコードをきいてみましょう。CDとのちがいが分かりますか」。ガイドの高野舞(たかのまい)さん(22)が案内してくれたのはレ・コードホール。音が出る「オールホーン・スピーカー」は直径170センチと大きく4千万円もする高級品です。梶川君は好きなアニメ「ドラゴンボール」の主題歌と父憲一(けんいち)さん(42)が小学生の時に初めて買った五輪真弓(いつわまゆみ)の「恋人(こいびと)よ」を選びました。

 「なんか優(やさ)しい音。前とおくの両方から聞こえる感じがする」と感想を話すと、高野さんは「CDは高音と低音が少しなくなってしまうけどレコードには残っているので、優しくて豊(ゆた)かな感じの音になりますね」と説明しました。

オルゴール型、100年ものも

 次にレコードがたなにびっしり並(なら)ぶレ・コードバンクという部屋に特別に入れてくれました。「大切に使って」と多くの人から届(とど)いた80万枚にはFMラジオの放送局や海外からのものもあるそうです。

 ここで高野さんが質問。「レコードはどうやって音が鳴ると思う?」。梶川君は黒い円盤を見つめ、ぐるぐるきざまれたみぞを指さしました。

 「はい。レコードはプレーヤーと呼(よ)ばれる電気の機械で回し、みぞを針(はり)でなぞると鳴るんです」と高野さん。たなからいろんな種類のレコードを取り出し、曲がたくさん入っている直径30センチのLP盤、真ん中に大きな穴が開いた直径17センチのドーナツ盤、子どもの雑誌(ざっし)などに付いていた赤や緑色でぺらぺらのうすいソノシートを見せてくれました。

 「うわっ、重い」と梶川君がおどろいたSP盤はLPの2倍近い重さで、100年前に作られたものもあります。

 「では、もっと昔のレコードを見てみましょう」と高野さんはミュージアムへ。入り口ではアメリカの発明王エジソンの人形が、1877年(明治10年)に発明されレコードの元となった「フォノグラフ」を回していました。みぞを針でなぞるのは同じですが回るのは円盤でなく、つつです。「オルゴールみたい」と梶川君。手でレバーを回すと音が鳴るところは似ていますね。

 レコードとは「記録する」という意味の英語です。でも最初は1分しか記録できず、1回きいたら使えなくなりました。SP盤や手で回す大きなプレーヤー「蓄音機(ちくおんき)」ができると良い音が何度も聞け、100年近く前の大正時代から人気が広がりました。

 最後にめずらしい蓄音機が20台並ぶコーナーで、鉄と竹の2種類の針を使ってレコードの音を比(くら)べました。「竹の針は音がこもっているけど、柔(やわ)らかい感じだから鉄の針の音より好きかも」と梶川君。10月に両親が家にあったレコードをレ・コード館におくったそうで、「それを聞いてみたくなった」と声をはずませました。みなさんも、昔なつかしい音色を楽しんでみてはどうかな。

<メモ>
 新冠町レ・コード館は1997年にオープン。入り口近くのレ・コードプラザでは無料でレコードをきいたり、パソコンで曲を探(さが)したりできます。個室(こしつ)できく場合はリスニングブース(1時間400円)。ミュージアムやレ・コードホールは入場料(大人500円、高校生300円、小中学生200円)が必要です。



<通信員だより>キャンプファイア囲み楽しく

高野光喜(たかのみつき)《札幌(さっぽろ)市・本通(ほんどおり)小5年》

 ぼくは10月4、5日、学校の宿泊(しゅくはく)学習で、札幌(さっぽろ)市南(みなみ)区にある滝野(たきの)すずらんきゅうりょう公園に行きました。

 最初に炊事(すいじ)をしました。外の炊事場だったので、風でけむりが目に入っていたかったです。でもみんなで作ったカレーはとてもおいしかったです。

 夜は先生と係の児童が積んだまきでキャンプファイアをしました。1メートルくらいの高さに上った火を囲んで、「マイムマイム」など、みんなでおどったり歌ったりしました。ぼくは歌やおどりが好きなので、一番の思い出になりました。

 その後、真っ暗な森の中できもだめしをしました。4人1組で細い道を歩いていると、シカの鳴き声が聞こえ、とてもこわかったです。



<ニュースなるほど!>ユーロ危機 ギリシャの経済的ピンチが飛び火

 「ユーロ」というお金の信用がなくなってしまうという不安が広がっています。ユーロはヨーロッパの主な国が集まる欧州(おうしゅう)連合のうち12の国で2002年から使われはじめ、今では17の国で使われています。

 なぜ国をこえるお金をつくったのでしょう。

 共通のお金によって、物の売り買いやお金のやりとりを自由にして、人々の生活をゆたかにしたいと考えたからです。

 でも、一つの国が経済的(けいざいてき)にピンチになると、同じお金を使っているほかの国にも危機(きき)が飛び火するおそれもあります。

 今回の危機のきっかけは、ユーロを使っているギリシャが、国として借りたお金がふくれ上がり、返せなくなったことです。

 国が借金をするときには国債(こくさい)を出します。国債を持っている人に対しては、借金を返していかなければなりませんが、返せそうもなくなると国債の値打(ねう)ちは下がります。

 それでギリシャの国債を持っていたヨーロッパの銀行は大損(おおぞん)しました。損が出た銀行はお金を貸(か)さなくなり、会社がつぶれたり、景気(けいき)が悪くなったりします。

 こうして最初はギリシャだけの危機だったのが、ユーロの値打ちも大きく下がるユーロ危機になってしまいました。ヨーロッパ各国は10月に、ギリシャの借金をまけたり、借金を返せなくなりそうな国を助けるお金をたくさん用意したりする対策(たいさく)を決めました。

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