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映画やアニメ 絵が動いて見えるのなぜ?/通信員リポート/ニュース教室 (2007/12/01)

おどろきばんを動(うご)かしてみます。細(ほそ)い切(き)れ目(め)から相手(あいて)のおどろきばんをのぞくと、絵(え)が動(うご)いて見(み)えました

「少(すこ)しずつちがう絵(え)を考(かん)えてみてね」と大島(おおしま)さん《写真右(しゃしんみぎ)はじ》に教(おそ)わる植津(うえつ)さんと辻君(つじくん)

自分(じぶん)で作(つく)ったおどろきばんを持(も)つ植津(うえつ)さん《写真右(しゃしんみぎ)》と辻君(つじくん)。二人(ふたり)とも大満足(だいまんぞく)です

 みんなは映画(えいが)やアニメをよく見(み)るよね。でも、どうやって絵(え)が動(うご)いて見(み)えるのか、考(かんが)えたことはあるかな。このほど札幌市内(さっぽろしない)で、映画(えいが)の原理(げんり)を学(まな)ぶもよおし「映画(えいが)の始(はじ)まりを作(つく)ってみよう」(NPO法人北海道(エヌピーオーほうじんほっかいどう)コミュニティシネマ・札幌(さっぽろ)主催(しゅさい))が開(ひら)かれました。フムフム通信員(つうしんいん)の植津恵(うえつめぐみ)さん(札幌(さっぽろ)・石山南小(いしやまみなみしょう)4年)と辻優太郎君(つじゆうたろうくん)(札幌(さっぽろ)・元町小(もとまちしょう)4年)も参加(さんか)して、絵(え)が見(み)えるわけを体験(たいけん)してきたよ。《文(ぶん)・須藤幸恵(すどうゆきえ)、写真(しゃしん)・加賀昌雄(かがまさお)》

フムフム通信員が体験 「おどろきばん」で原理学ぶ

 もよおしで作(つく)ったのは、「おどろきばん(フェナキスティスコープ)」という道具(どうぐ)で、札幌(さっぽろ)の映像作家(えいぞうさっか)、大島慶太郎(おおしまけいたろう)さんが教(おし)えてくれました。

 おどろきばんは棒(ぼう)に円(えん)ばんが付(つ)いていて、円(えん)ばんには切(き)れこみが入(はい)っています。切(き)れこみの間(あいだ)に少(すこ)しずつ動(うご)きのちがう絵(え)がかいてあります。これを回(まわ)すと絵(え)が見(み)えるそうです。本当(ほんとう)かな。

 まずは、大島(おおしま)さんが作(つく)ってきてくれたおどろきばんを使(つか)ってみました。

 二人(ふたり)向(む)かい合(あ)わせになって自分(じぶん)の円(えん)ばんと相手(あいて)の円(えん)ばんの両方(りょうほう)を回(まわ)しながら、細(ほそ)い切(き)れこみから相手(あいて)の絵(え)を見(み)ます。最初(さいしょ)は慣(な)れなかったけど、じーっと見(み)ていると辻君(つじくん)が「動(うご)いて見(み)える」と教(おし)えてくれました。一人(ひとり)で見(み)るときには鏡(かがみ)に絵(え)を映(うつ)しながらやるといいそうです。

 でも、どうして切(き)れこみからのぞくと絵(え)が動(うご)いて見(み)えるんだろう。

 人間(にんげん)の目(め)は、見(み)ている物(もの)が目(め)の前(まえ)からなくなっても、少(すこ)しの間(あいだ)だけ目(め)の前(まえ)に絵(え)が残(のこ)って見(み)えます。これを残像(ざんぞう)と言(い)い、映画(えいが)やアニメ、パラパラマンガもこの残像(ざんぞう)を利用(りよう)しているから、絵(え)が動(うご)いているように見(み)えるんだって。

 おどろきばんはこれをわかりやすく体験(たいけん)できる道具(どうぐ)です。動(うご)いているおどろきばんの切(き)れこみから向(む)かい側(がわ)の絵(え)を見(み)ると、おどろきばんで目(め)の前(まえ)がいっしゅんさえぎられ、絵(え)が見(み)えなくなります。次(つぎ)の切(き)れ目(め)が来(き)たときに見(み)える絵(え)を少(すこ)しずつちがう絵(え)にすると、目(め)に残像(ざんぞう)が残(のこ)っているので、絵(え)が連続(れんぞく)して動(うご)いているように見(み)えるそうです。

 仕組(しく)みがわかったところで、円(えん)ばんづくりを開始(かいし)。直径(ちょっけい)三十センチくらいの円(えん)ばんに十二カ所(しょ)の切(き)れこみが入(はい)っていて、十二の連続(れんぞく)した絵(え)をかきます。大島(おおしま)さんが「頭(あたま)の中(なか)で想像(そうぞう)して、動(うご)いているとおもしろい物(もの)をかくといいよ」とアドバイスしてくれました。

 そこで、植津(うえつ)さんは「木(き)に花(はな)がさいていく様子(ようす)」、辻君(つじくん)は「飛行機(ひこうき)が空(そら)を飛(と)んでいるところ」をかくことにしました。

 辻君(つじくん)は飛行機(ひこうき)のほかに、背景(はいけい)に月(つき)と太陽(たいよう)、富士山(ふじさん)もかきました。「少(すこ)しずつ絵(え)をずらすのが難(むずか)しい」と言(い)っていましたが、すいすいかいていました。

 植津(うえつ)さんは「色(いろ)で勝負(しょうぶ)!」。ハート形(がた)の花(はな)がさく木(き)を、ピンクと赤(あか)を使(つか)ってかきました。

 二人(ふたり)のおどろきばんは二時間(じかん)ほどで完成(かんせい)。どういうふうに見(み)えるのか二人(ふたり)でやってみると、植津(うえつ)さんのおどろきばんは、赤(あか)い小(ちい)さいハートの花(はな)がだんだん大(おお)きくなってハート形(がた)の木(き)になり、オレンジ色(いろ)のハートの花(はな)がたくさんさいていきました。地下(ちか)では、スコップを持(も)ったモグラが動(うご)いていました。

 辻君(つじくん)のおどろきばんは、飛行機(ひこうき)が空港(くうこう)を飛(と)び立(た)ち、富士山(ふじさん)の横(よこ)を通(とお)り、だんだん夜(よる)になって着陸(ちゃくりく)していきました。本当(ほんとう)に飛行機(ひこうき)が空(そら)を飛(と)んでいるようです。地下(ちか)ではネズミが穴(あな)をほっていきました。

 二人(ふたり)ともでき映(ば)えに、大満足(だいまんぞく)。植津(うえつ)さんは「もっと色(いろ)をこくした方(ほう)がよかったかも。でも、自分(じぶん)の作(つく)ったのを見(み)るのはうれしい」、辻君(つじくん)は「十二個(こ)の絵(え)を考(かんが)えるのが難(むずか)しかった。家(いえ)に帰(かえ)ったら家族(かぞく)に見(み)せたい」と笑顔(えがお)でした。

 おどろきばんは円(えん)ばんと棒(ぼう)、円(えん)ばんと棒(ぼう)をとめるピンがあれば作(つく)ることができます。みんなもおうちでやってみたらどうかな。



<通信員リポート> 発音難しかった英語劇

藤田有咲(ふじたありさ)《札幌(さっぽろ)・南(みなみ)の沢(さわ)小(しょう)6年》

 わたしの学校(がっこう)で、学習発表会(がくしゅうはっぴょうかい)がありました。6年生(せい)は、「桃太郎(ももたろう)」の劇(げき)を、日本語版(にほんごばん)と英語版(えいごばん)に分(わ)けて演(えん)じました。わたしは英語版(えいごばん)の犬(いぬ)の役(やく)でした。

 英語版(えいごばん)にしたのは、6年間(かん)で最後(さいご)の劇(げき)なので、難(むずか)しい英語(えいご)にチャレンジして思(おも)い出(で)に残(のこ)る劇(げき)にしたい、と思(おも)ったからです。

 一番(いちばん)大変(たいへん)だったことは、英語(えいご)のセリフの発音(はつおん)をきれいにすることです。友達(ともだち)といっしょに台本(だいほん)を見(み)ながら、何度(なんど)も練習(れんしゅう)しました。そのおかげか、本番(ほんばん)では大成功(だいせいこう)でした。セリフを言(い)い終(お)わった時(とき)は、とってもうれしかったです。

 これからも、いろんなことにチャレンジして、たくさんの思(おも)い出(で)をつくっていきたいです。



<ニュース教室> 人工衛星「かぐや」 月誕生のなぞを探る

 九月に打(う)ち上(あ)げられ、今(いま)、月(つき)の周(まわ)りを回(まわ)っている日本(にっぽん)の人工衛星(じんこうえいせい)「かぐや」が、今月中(こんげつなか)ごろから本格的(ほんかくてき)な観測(かんそく)を始(はじ)めます。

 衛星(えいせい)の正式(せいしき)な名前(なまえ)は「セレーネ」といい、「かぐや」は愛(あい)しょうです。「セレーネ」はギリシャ神話(しんわ)の月(つき)の女神(めがみ)。「かぐや」は昔話(むかしばなし)の「竹取物語(たけとりものがたり)」に出(で)てくる「かぐや姫(ひめ)」にちなんでいます。

 「かぐや」は、月(つき)の百キロ上空(じょうくう)を約(やく)二時間(じかん)で一周(いっしゅう)しています。先月(せんげつ)、ハイビジョンカメラで、月(つき)の地平線(ちへいせん)からの「地球(ちきゅう)の出(で)」「地球(ちきゅう)の入(い)り」などを初(はじ)めてさつえいしました。

 「かぐや」は、月(つき)の成(な)り立(た)ちやその後(ご)の変化(へんか)を探(さぐ)るため、レーザー高度計(こうどけい)など十四種類(しゅるい)の観測機器(かんそくきき)を積(つ)んでいます。一年(ねん)ほどかけて鉱物(こうぶつ)や地形(ちけい)、地下(ちか)の構造(こうぞう)などを調(しら)べます。

 月(つき)については、一九六○−七○年代(だい)にアメリカの「アポロ計画(けいかく)」で、宇宙飛行士(うちゅうひこうし)が月面(げつめん)を調査(ちょうさ)し、合計(ごうけい)三百八十七キログラムの石(いし)を持(も)ち帰(かえ)りました。その結果(けっか)、月(つき)は地球(ちきゅう)と同(おな)じ約(やく)四十五億(おく)年前(まえ)につくられたことなどが分(わ)かりました。

 月(つき)の誕生(たんじょう)については、火星(かせい)ほどの大(おお)きな星(ほし)が地球(ちきゅう)にぶつかり、散(ち)らばったかけらが集(あつ)まってできたなどの説(せつ)がありますが、答(こた)えが出(で)ていません。

 日本(にっぽん)は今後(こんご)、二○一○年代(だい)に無人探査機(むじんたんさき)を月(つき)に送(おく)り、将来(しょうらい)は月面基地(げつめんきち)での活動(かつどう)も計画(けいかく)しています。

《編集委員(へんしゅういいん) 佐藤隆一(さとうりゅういち)》

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