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室蘭の道立栽培水産試験場 魚の赤ちゃん育てて増やせ 研究者の仕事を体験/通信員だより/ニュースなるほど! (2011/10/08)

水槽の中では、魚のえさとなるシオミズツボワムシが3億個飼育されています

職員が毎日行う水槽の掃除も手伝わせてもらいました

2500ひきのマゾイが飼育されている水槽に、えさをやる通信員

 みなさんは魚が好きかな? 魚が食卓(しょくたく)に並(なら)ぶのは、魚をとる漁師(りょうし)さんや魚屋さんがいるからだけど、室蘭(むろらん)市には、魚がたくさんとれるように魚を育てて増(ふ)やしたりする方法を考えている人たちがいるんだ。そんな研究者が働く道立総合研究機構栽培水産試験場(どうりつそうごうけんきゅうきこうさいばいすいさんしけんじょう)を、登別(のぼりべつ)市に住むフムフム通信員の依田時生(よだときお)君《登別・鷲別(わしべつ)小5年》が取材しました。《文・写真 小沢弘和(おざわひろかず)》

水槽70基にマゾイなど20種

 試験場の斉藤節雄(さいとうせつお)栽培技術(ぎじゅつ)部長(56)が建物の中を案内してくれました。斉藤さんは魚の稚魚(ちぎょ)などの写真を見せてくれて、「魚の卵(たまご)を取って、育てて大きくしてからつかまえることを栽培漁業と言います」と教えてくれました。試験場では200〜2万5千リットルの合計約70基(き)の水槽(すいそう)で、マゾイをはじめ、カレイの仲間のマツカワやアサリ、ホタテなど約20種類の魚や貝を育て、小さいころの生態(せいたい)や、育つのにちょうどよいえさや水温などを調べています。全部で魚は約10万びき、貝は千万個もいるそうです。

 まずは、魚が食べるえさを見に行きました。ここで育てているほとんどの魚は、生まれてから10〜20日の間、シオミズツボワムシという動物プランクトンを食べます。魚を育てるためには、魚が食べるえさを育てることから始めなければいけません。あわがブクブクと出ている水槽の中には「約3億個のワムシが生きています」(斉藤さん)。1個の大きさは0.2〜0.3ミリ。依田君は、けんび鏡で動き回る小さな生き物を見ました。

掃除やえさやり通し愛着も

 魚も人と同じで、えさを食べるとふんをします。今度は吸い込み用のホースを使って水槽の掃除(そうじ)です。「魚を吸わないように気を付けてね」と注意点を教わり、水槽の底にたまったふんを水といっしょに吸い出しました。試験場の職員(しょくいん)は、毎日水槽を掃除します。世話を続けていると、愛着がわいてくるそうです。

 建物の中ではヤドカリが飼育(しいく)されていました。依田君が「これは何のために飼(か)っているんですか」と聞くと、斉藤さんは「これはタラバガニのえさになるんだよ」と教えてくれました。生き物の種類によって、食べるえさもいろいろちがうんだね。

 最後はえさやりです。毎日、朝と夕方の2回やっています。試験場で最も大きな2万5千リットルの水槽では、生まれてから5カ月ほどたった体長5センチのマゾイが2500ひき飼育されていました。えさをまくと、魚が寄(よ)ってきて、水しぶきを上げながら勢(いきお)いよく食べます。依田君は「すごい、すごい」とおどろいていました。

 マゾイの稚魚を特別にさわらせてもらいました。体温は水と同じ18度ほど。長くさわると魚はやけどしてしまいます。依田君は魚の目を見て「ちょっとおこっているみたい」とのぞきこんでいました。

 取材の終わりに、依田君が「どのぐらい海から水を引いているのですか」と質問(しつもん)すると、斉藤さんは「1時間に60トン、1日で1440トンの海水を使っています」。だから試験場は海の近くにあるんだね。依田君も納得(なっとく)していました。

 みなさんが食べている魚は、こうした人たちの苦労や努力にも支(ささ)えられています。給食に出てくる魚も大事に残さず食べるようにしようね。



<通信員だより>西部地区で楽しい発見

皆川理梨(みながわりり)《函館(はこだて)市・柏野(かしわの)小5年》

 9月6、7日、私(わたし)が5年生の中で一番楽しみにしていた1泊(ぱく)の宿泊研修(しゅくはくけんしゅう)がありました。初めてみんなで夕食を食べたり、ねたりして、とても楽しい2日間でした。

 宿泊しせつのある函館(はこだて)の西部地区に行き、4人の班(はん)で旧(きゅう)函館区公会堂や、旧イギリス領事館(りょうじかん)を見てまわりました。

 私は、7月に西部地区の町並(まちな)みをもっとすてきにして、観光客に楽しんでもらうために、大学生と一緒(いっしょ)に古い理髪店(りはつてん)のかべにペンキをぬりました。今回、できあがりを初めて見て、とてもきれいになっていておどろきました。

 何度来てもいろいろな発見ができるこの地区をたくさんの人に見てもらいたいです。そして函館の歴史についてもっと知りたいと思いました。



<ニュースなるほど!>避難勧告 安全な所ににげる呼びかけ

 台風12号と15号が9月に続けて日本をおそい、各地で避難勧告(ひなんかんこく)が出されました。洪水(こうずい)や土砂(どしゃ)くずれなど災害(さいがい)が起きそうなとき、市長さんらが住民に安全な所に、にげるよう呼びかける大切なお知らせです。

 呼びかけは3段階(だんかい)あります。災害のおそれが出てきたら、市長さんらはまず「避難準備情報(じゅんびじょうほう)」を出し、にげる準備をするように呼びかけます。お年よりのように、動くのに時間がかかる人は、この段階で避難を始めます。

 被害(ひがい)のおそれがもっと高くなってくると「避難勧告」が出されます。さらに危険(きけん)がせまり、被害が出始めたときは「避難指示(しじ)」に変わります。消防や警察の車がスピーカーで住民に知らせるほか、テレビやラジオでも放送されます。

 台風15号が東海や関東、東北地方を通った21日、避難勧告や指示を受けた人は全国で約21万5千人になりました。そのうち、地域(ちいき)の決められた避難所に入ったのは約3千人で、別の場所ににげた人の数は分かっていません。

 勧告や指示にしたがわなくても罰(ばつ)はありませんが、国の担当(たんとう)者は「身を守るため、呼びかけがあったらとにかく避難してほしい」と、うったえています。

 がけ崩れで川がせき止められてできたダムがあふれそうなときは「警戒(けいかい)区域」が指定されることもあります。こちらは立ち入り禁止(きんし)などの決まりを守らないと罰を受けます。

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