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大昔の人の苦労分かった 木のまさつで火起こし/通信員だより/ニュースなるほど! (2011/07/09)

ようやくできた火種に息をふきかけます。ほのおが上がるまであと少し

 ご飯を作ったり、お湯をわかすときに使う「火」。生活になくてはならないものですよね。でも、マッチやライターのない大昔は、どのように火を起こしていたのか、分かりますか。大昔の人と同じように、木のまさつで火を起こす教室に岩見沢(いわみざわ)のフムフム通信員が挑戦(ちょうせん)しました。《文・写真 藤本陽介(ふじもとようすけ)》

自分で焼いたパン 味も格別

 体験したのは岩見沢・志文(しぶん)小5年の小西渓太(こにしけいた)君(10)。岩見沢市教育委員会が市内の小学校で開いた「土曜ふるさと学校」の「棒(ぼう)パンづくりと火おこし体験」に参加しました。自分たちで火を起こし、その火でパンを焼いて食べる教室です。

 火を起こす方法は、縦(たて)と横に組み合わされロープで結ばれた2本の木の棒を使う「まいぎり式」。横の棒を素早(すばや)く上下させることで、縦の棒が回転し、棒の先に置かれた木の板との間でまさつ熱が生じます。くり返すと熱くなり、火種ができるしくみです。

 教えてくれたのは会場の幌向(ほろむい)小PTA副会長の石橋裕亮(いしばしゆうすけ)さん(37)です。初めに石橋さんが、お手本を見せてくれました。

 石橋さんが力強く棒を回すと、けむりが出ます。火種を布に移(うつ)して息をふきかけると、ほのおが見え、子どもたちから「ついた」と大きな歓声(かんせい)が上がりました。消防団員(しょうぼうだんいん)でもある石橋さんからは「火は便利だけど危(あぶ)ないです。気をつけてください」と注意を受けました。

 この後、小学生たちが火起こしに取りかかります。小西君は力をこめて木の棒を上下に動かしました。でも、なかなかけむりが出ません。ほかの小学生たちも火がつかず、集まったお母さんたちからは「火がつかないとパンを食べられないよ」と声援(せいえん)が飛びます。

 石橋さんが小西君のそばに来て「リズムよく動かしてみて」とアドバイスします。しばらく続けると、こげるにおいがしてきました。「あと少しだ」と石橋さん。

 けむりが出始め、まさつでできた真っ黒な火種を布に移して「ふうー」と息をふきかけます。すると突然(とつぜん)、真っ赤なほのおが上がりました。「すごい、すごい」とお母さんたちから歓声と拍手(はくしゅ)が起きました。

 小西君は「うでがつかれた。棒がずれないように、真っすぐ回すのも難(むずか)しい」と話していました。

 今度は、ようやく起こした火でパンを焼きます。長さ1メートルほどの竹の棒の先に、市内の農家が作ってくれた小麦を使った生地を巻(ま)きつけます。巻きつける形は自由(じゆう)です。小西君もお母さんの朋美(ともみ)さん(39)のアドバイスで、落ちないように巻きつけました。

 焼き方は簡単(かんたん)です。棒の先を火の上にかざし、こげないように気をつけながら待ちます。間もなく、いいにおいがしてきました。少しつまんで食べると口の中に、ふっくらしたパンの味が広がります。苦労しただけに味も格別(かくべつ)です。おいしそうに食べる小西君を見て、朋美さんも思わずパンに手をのばして「うん、おいしいね」と笑顔で話していました。小西君は「大昔の人たちの火を起こす苦労がよく分かりました。楽しかったので、また今度、やってみたい」と話していました。



<通信員だより>大好きなピアノがんばりたい

相沢雪乃(あいざわゆきの)《釧路(くしろ)市・城山(しろやま)小4年》

 私(わたし)は、ピアノをひくのが大好きです。音楽教室に入ったのは幼稚園(ようちえん)の時です。

 最初は「幼児科」というコースで、歌を歌ったり、ピアノをひいたりしました。家でも音符(おんぷ)を書いたりして勉強しました。

 小学1年生から「ジュニア科」というコースになりました。歌ったりピアノをひいたりするのは幼児科と同じですが、自分でひきたい曲を「マイレパートリー」として選んでひくこともできました。

 小学3年生からは「ジュニア上級科」コースで、メロディーに自分で伴奏(ばんそう)をつけたり、変奏(へんそう)にもチャレンジしています。始めた時より難(むずか)しくなっています。これからも難しくなるけれど、家でも毎日、1曲10分以上ひいたり歌ったりしてがんばります。



<ニュースなるほど!>サッカー選手の本が人気 読みやすい「人生のヒント」

 海外でも活躍(かつやく)するサッカー日本代表選手の書いた本が大変な人気です。売れに売れているのが、長谷部誠(はせべまこと)選手の「心を整える。」。3月の発売から3カ月たっても、各書店が発表する週間ベストセラーで1位になっています。発行部数は85万部で、これはスポーツ選手が書いた本としてはおどろくほど多い数字です。5月に発売された長友佑都(ながともゆうと)選手の「日本男児」も、30万部をこえています。

 なぜこれほど関心を集めるのでしょうか。

 「心を整える。」は「遅刻(ちこく)が努力を無駄(むだ)にする」「迷(まよ)ったときこそ、難(むずか)しい道を選ぶ」など、長谷部選手が毎日の生活で心がけていることをまとめた本で「きっとだれかの人生のヒントになる」という思いで書いたそうです。「日本男児」には、長友選手がどんなことを思い、考えながら、これまでのきびしい人生を歩んできたかがくわしく記されています。

 2冊(さつ)ともサッカーのテクニックの本ではありません。スポーツにくわしくない人が読んでも、生活の役に立つ中身で、しかも読みやすい文章で書かれています。そのため子どもから大人まで、たくさんの人たちから読まれているのです。

 両選手は東日本大震災(だいしんさい)の被災地(ひさいち)に進んで足を運び、本が売れて得たお金はすべて寄付(きふ)するそうです。その行いが尊敬(そんけい)され「どんな人なんだろう」と関心をよんだことも、本の人気につながったと思われます。

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