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身近な自然 じっくり観察 全道小学生コンクール/通信員リポート/ニュース教室 (2007/10/20)

 身(み)の回(まわ)りの動物(どうぶつ)や植物(しょくぶつ)を観察(かんさつ)し、絵日記(えにっき)や作文(さくぶん)にまとめる「夏休(なつやす)み自然観察記録(しぜんかんさつきろく)コンクール」(北海道自然保護協会(ほっかいどうしぜんほごきょうかい)など主(しゅ)さい)の、今年(ことし)の入賞者(にゅうしょうしゃ)が決(き)まりました。道内(どうない)の小学校(しょうがっこう)65校(こう)から123点(てん)の作品(さくひん)が寄(よ)せられましたが、このうち金賞(きんしょう)と銀賞(ぎんしょう)の3人(にん)に作品(さくひん)づくりで工夫(くふう)したところなどを聞(き)きました。《須藤幸恵(すどうゆきえ)、鈴木孝典(すずきたかのり)》

金 梅田優作(うめだゆうさく)君(くん)(上川管内東神楽町(かみかわかんないひがしかぐらちょう)・志比内小(しびないしょう)6年)

オニグモを大きな絵に

 四年生(せい)の時(とき)からコンクールに応(おう)ぼしている梅田君(うめだくん)は、これまで植物(しょくぶつ)をテーマに選(えら)んできましたが、今年(ことし)は「身近(みぢか)なものを観察(かんさつ)しよう」と家(いえ)の周(まわ)りにいるオニグモにしたそうです。

 巣(す)を張(は)る場所(ばしょ)や行動時間(こうどうじかん)、どんな物(もの)を食(た)べているのかなど毎日観察(まいにちかんさつ)し、クモの写真(しゃしん)をとってそれを大(おお)きな絵(え)にえがいたりと、オニグモがどんなクモなのかよくわかってもらえるようにしました。

 最初(さいしょ)はさわれなかったけど、毎日(まいにち)見(み)ていたので、ペットのように感(かん)じたそうです。

 来年(らいねん)は中学生(ちゅうがくせい)になりますが「クモのことをもっと、勉強(べんきょう)したい」と張(は)り切(り)っています。

銀 細野佳大(ほそのよしひろ)君(くん)(釧路管内鶴居村(くしろかんないつるいむら)・鶴居小(つるいしょう)2年)

ふんに集まる虫説明

 細野君(ほそのくん)は家(いえ)で飼(か)っている牛(うし)のうんちに集(あつ)まる虫(むし)を、絵(え)と文章(ぶんしょう)で説明(せつめい)しました。

 外(そと)で遊(あそ)んでいる牛(うし)を、木(き)の棒(ぼう)で家(いえ)に連(つ)れて帰(かえ)るのが細野君(ほそのくん)の仕事(しごと)です。ある日(ひ)、かんそうしたうんちをひっくり返(かえ)したら、裏側(うらがわ)に虫(むし)がたくさん集(あつ)まっていて、楽(たの)しくなって観察(かんさつ)を始(はじ)めました。

 牛(うし)がうんちをすると初(はじ)めに、ミヤマキンバエやキンバエなどハエの仲間(なかま)がやってきます。かわいてくると数(かず)が減(へ)り、しばらくすると地面(じめん)を歩(ある)いてシデムシがやってきたりと、集(あつ)まる虫(むし)の数(かず)や種類(しゅるい)が変(か)わることを記録(きろく)しました。

 細野君(ほそのくん)は「銀賞(ぎんしょう)はとてもうれしい。虫(むし)はうんちを土(つち)にかえす、大切(たいせつ)な仕事(しごと)をしています。家(いえ)の手伝(てつだ)いをしてくれているようで、とてもかわいいな」と思(おも)ったそうです。

銀 滝沢結菜(たきざわゆいな)さん(道教大付属札幌小(どうきょうだいふぞくさっぽろしょう)4年)

カタツムリのなぞは

 滝沢(たきざわ)さんは、去年(きょねん)十月から家(いえ)で飼(か)っているカタツムリを観察(かんさつ)しました。

 えさやりやそうじは滝沢(たきざわ)さんが一人でやっていますが、見(み)ているうちにいろいろ不思議(ふしぎ)に思(おも)うことが出(で)てきたそうです。

 飼(か)っていたカタツムリのうち一ぴきが赤(あか)ちゃんを産(う)みましたが、からがとけて死(し)んでしまいました。

 本(ほん)で調(しら)べてみると、カタツムリにはカルシウムが必要(ひつよう)なことがわかりました。えさに卵(たまご)のからを加(くわ)えたところ、もう一ぴきのからがぐんぐん大(おお)きくなりました。

 観察(かんさつ)をまとめるのは初(はじ)めてでしたが、グラフや表(ひょう)を作(つく)って読(よ)みやすいようにしました。滝沢(たきざわ)さんは「これからもカタツムリの研究(けんきゅう)を続(つづ)けたい」と話(はな)していました。


ひらめきを大切に <講評・伊達審査委員長>

 今年(ことし)の応(おう)ぼ作品(さくひん)について、審査委員長(しんさいいんちょう)で北海道自然保護協会常務理事(ほっかいどうしぜんほごきょうかいじょうむりじ)の伊達佐重(だてすけしげ)さんに感想(かんそう)を聞(き)きました。


 金賞(きんしょう)の梅田優作君(うめだゆうさくくん)の観察力(かんさつりょく)とまとめ方(かた)は、ばつ群(ぐん)でした。特(とく)にすぐれていたのは、カメラの拡大写真(かくだいしゃしん)を作品(さくひん)に転写(てんしゃ)し、説明文(せつめいぶん)にとり入(い)れて活用(かつよう)したことです。クモが古(ふる)い巣(す)の糸(いと)を前足(まえあし)で片付(かたづ)ける動(うご)きまでよく見(み)ていて、感心(かんしん)しました。

 銀賞(ぎんしょう)の細野佳大君(ほそのよしひろくん)は、家(いえ)で飼(か)っている牛(うし)のうんちに集(あつ)まる虫(むし)が分解(ぶんかい)を手伝(てつだ)っている、という目(め)で虫(むし)の動(うご)きをまとめました。題材(だいざい)を身近(みぢか)な所(ところ)から発見(はっけん)した良(よ)い例(れい)です。

 同(おな)じく銀賞(ぎんしょう)の滝沢結菜(たきざわゆいな)さんは、昨年(さくねん)から育(そだ)てている二ひきのカタツムリの交(こう)びや産卵(さんらん)、成長(せいちょう)のようすを記録(きろく)しました。まとめに短(みじか)い題(だい)をつけた、わかりやすい説明(せつめい)が光(ひか)りました。

 今年(ことし)の応(おう)ぼ者(しゃ)のうち何人(なんにん)かは、二年続(つづ)けて同(おな)じテーマを取(と)り上(あ)げていました。また、もう来年(らいねん)の課題(かだい)を決(き)めたことを書(か)いている人(ひと)もいました。

 自分(じぶん)なりにこつこつと時間(じかん)をかけて観察(かんさつ)し、記録(きろく)をとり続(つづ)けることが大切(たいせつ)です。頭(あたま)の中(なか)にひらめいたことがあったら、もうしめたものですね。



<通信員リポート> せりふに思いをこめて

 高橋藍子(たかはしあいこ)《小樽(おたる)・長橋小(ながはししょう)6年》

 わたしの学校(がっこう)で、10月6日に学芸会(がくげいかい)がありました。6年生(せい)の劇(げき)は、戦争(せんそう)のころの物語(ものがたり)「朝(あさ)はきていたのに」で、わたしは語(かた)り手(て)をやりました。

 せりふは1つでしたが、その1つのせりふに思(おも)いをこめて、大(おお)きな声(こえ)で、はっきりゆっくり、お客(きゃく)さんに伝(つた)わるように言(い)いました。

 また、わたしは実行委員長(じっこういいんちょう)も務(つと)め、学芸会(がくげいかい)をつくり上(あ)げるリーダーになりました。スローガンの色(いろ)ぬりといった準備(じゅんび)のほかに、終(お)わりのあいさつを考(かんが)えました。感謝(かんしゃ)の気持(きも)ちをこめて、最後(さいご)をしめくくることができて、よかったです。

 小学校生活最後(しょうがっこうせいかつさいご)の学芸会(がくげいかい)は、最高(さいこう)でした。



<ニュース教室> 日銀短観 景気の見方を調査

 「日銀短観(にちぎんたんかん)」って知(し)っていますか。日本銀行(にっぽんぎんこう)が四半期(はんき)(三カ月)ごとに発表(はっぴょう)している企業短期経済観測調査(きぎょうたんきけいざいかんそくちょうさ)のことです。生産(せいさん)や売(う)り上(あ)げの様子(ようす)から企業(きぎょう)の景況感(けいきょうかん)、つまり企業経営者(きぎょうけいえいしゃ)が景気(けいき)をどう見(み)ているか、を調(しら)べます。最近(さいきん)では一日に九月調査(ちょうさ)が発表(はっぴょう)されました。

 それによると、企業(きぎょう)の見方(みかた)を示(しめ)す業況判断指数(ぎょうきょうはんだんしすう)(DI(ディーアイ))は大企業(だいきぎょう)の製造業(せいぞうぎょう)で前回(ぜんかい)(六月)と同(おな)じプラス二三と二・四半期連続(はんきれんぞく)の横(よこ)ばい。先行(さきゆ)き予想(よそう)は四ポイント悪(わる)くなりました。

 業況判断指数(ぎょうきょうはんだんしすう)は景気(けいき)が「良(よ)い」と答(こた)えた企業(きぎょう)の割合(わりあい)から「悪(わる)い」と答(こた)えた企業(きぎょう)の割合(わりあい)を引(ひ)いた値(あたい)です。簡単(かんたん)に言(い)えば、経営者(けいえいしゃ)は景気(けいき)に対(たい)してかなり慎重(しんちょう)ということです。「景気停滞感(けいきていたいかん)が強(つよ)まった」と発表時(はっぴょうじ)の解説記事(かいせつきじ)にはありましたね。

 もっと気(き)になるのは中小企業(ちゅうしょうきぎょう)の多(おお)い地域(ちいき)では見方(みかた)がさらに厳(きび)しいことです。日銀札幌支店(にちぎんさっぽろしてん)の道内(どうない)の調査(ちょうさ)では全産業(ぜんさんぎょう)でマイナス一二となり、前回調査(ぜんかいちょうさ)から三ポイントも悪(わる)くなりました。十二月までの予測(よそく)はマイナス一五とより悪(わる)くなっています。

 最近(さいきん)、所得格差(しょとくかくさ)、地域格差(ちいきかくさ)が言(い)われています。中央(ちゅうおう)と地方(ちほう)では経済(けいざい)の状態(じょうたい)に大(おお)きな差(さ)が出(で)ています。日(ひ)ごろ、どう感(かん)じていますか。道内銀行(どうないぎんこう)の調査(ちょうさ)も含(ふく)め、経済関係(けいざいかんけい)の発表(はっぴょう)に関心(かんしん)を持(も)ち、自分(じぶん)の地域(ちいき)の状態(じょうたい)についてしっかり考(かんが)える習慣(しゅうかん)を身(み)に付(つ)けましょう。

《編集委員(へんしゅういいん) 田村俊雄(たむらとしお)》

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