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深刻な被害もたらした東日本大震災 地震や津波、どう起きる/通信員リポート/ニュース教室 (2011/03/26)

 東日本大震災(ひがしにほんだいしんさい)は、東北(とうほく)や関東地方(かんとうちほう)を中心(ちゅうしん)に大変(たいへん)な被害(ひがい)をもたらしました。北海道(ほっかいどう)でも死者(ししゃ)が出(で)たほか、漁業(ぎょぎょう)へのえいきょうも深刻(しんこく)です。地震(じしん)はこれまでにも北海道周辺(ほっかいどうしゅうへん)でひんぱんに起(お)きており、地震(じしん)や津波(つなみ)の仕組(しく)みを理解(りかい)し、災害(さいがい)に備(そな)えましょう。

プレートはね上がる→激しいゆれ、海面持ち上がる

 気象庁(きしょうちょう)によると、発生(はっせい)したのは、宮城県沖(みやぎけんおき)の深(ふか)さ約(やく)24キロの地点(ちてん)です。地震(じしん)の規模(きぼ)を表(あらわ)す単位(たんい)、マグニチュードは9.0。2004年、インド洋(よう)に面(めん)した国々(くにぐに)を中心(ちゅうしん)に、津波(つなみ)などで22万人(にん)以上(いじょう)が死亡(しぼう)・行方不明(ゆくえふめい)になったスマトラ沖(おき)地震(じしん)に近(ちか)い数字(すうじ)です。日本(にほん)でこれまでにたくさんあった地震(じしん)の中(なか)でも、最(もっと)も大(おお)きなものの一つとみられます。

 こうした大地震(だいじしん)は、なぜ起(お)きるのでしょうか。

 私(わたし)たちが立(た)っている地面(じめん)は、長(なが)い目(め)で見(み)ると、ほんの少(すこ)しずつ動(うご)いています。地球(ちきゅう)の表面(ひょうめん)は、「プレート」と呼(よ)ばれる厚(あつ)さ数十〜数百キロの岩石(がんせき)でできた巨大(きょだい)な板(いた)のようなものでおおわれていて、これらのプレートが動(うご)いているのです。プレート同士(どうし)がぶつかり合(あ)う所(ところ)では、地震(じしん)が起(お)きやすくなります。

 今回(こんかい)の地震(じしん)があった宮城県沖(みやぎけんおき)でも、太平洋全体(たいへいようぜんたい)に広(ひろ)がる海側(うみがわ)のプレート《太平洋(たいへいよう)プレート》と、北(きた)アメリカから北海道(ほっかいどう)、東北地方(とうほくちほう)につながる陸側(りくがわ)のプレート《北米(ほくべい)プレート》が接(せっ)しています。

 海側(うみがわ)のプレートは、陸側(りくがわ)のプレートの下(した)にもぐっていきます。ひきずりこまれた陸側(りくがわ)のプレートが、たえきれなくなってはね上(あ)がり、激(はげ)しいゆれを引(ひ)き起(お)こすとともに、大量(たいりょう)の海水(かいすい)を持(も)ち上(あ)げ、津波(つなみ)を生(う)んだと考(かんが)えられています。

 特(とく)に今回(こんかい)は、津波(つなみ)が大(おお)きく、東北地方(とうほくちほう)では高(たか)さ10メートル以上(いじょう)に達(たっ)して、あっという間(ま)に人(ひと)や建物(たてもの)をのみこみ、福島(ふくしま)第(だい)1原子力発電所(げんしりょくはつでんしょ)にも被害(ひがい)をおよぼしました。

 ちなみに、国内(こくない)で観測(かんそく)された一番(いちばん)大(おお)きな津波(つなみ)は、明治三陸地震(めいじさんりくじしん)(1896年)の津波(つなみ)で、約(やく)38.2メートルと推定(すいてい)されています。最近(さいきん)では北海道南西沖地震(ほっかいどうなんせいおきじしん)(1993年)の津波(つなみ)が約(やく)30メートルに達(たっ)したとみられ、檜山管内奥尻町(ひやまかんないおくしりちょう)などで死者(ししゃ)202人、行方不明者(ゆくえふめいしゃ)28人のぎせい者(しゃ)を出(だ)しました。



 気象庁(きしょうちょう)は、今後(こんご)も「余震(よしん)」といわれる続(つづ)きの地震(じしん)が発生(はっせい)し、津波(つなみ)もあるかもしれないと、注意(ちゅうい)を呼(よ)びかけています。国内(こくない)ではほかにも、静岡県(しずおかけん)から高知県沖(こうちけんおき)にかけて、プレート同士(どうし)が接(せっ)していて、専門家(せんもんか)は「大地震(だいじしん)がいつ起(お)きてもおかしくない」と話(はな)しています。海(うみ)沿(ぞ)いに住(す)んでいる人(ひと)は、大(おお)きなゆれを感(かん)じたら、すぐにビルの上(うえ)や高台(たかだい)に避難(ひなん)する必要(ひつよう)があります。

 今回(こんかい)の大地震(だいじしん)で被災地(ひさいち)の子供(こども)たちは大(おお)きな困難(こんなん)に直面(ちょくめん)しています。募金(ぼきん)などの支援活動(しえんかつどう)の輪(わ)も広(ひろ)がっています。私(わたし)たちにも何(なに)ができるか考(かんが)えてみませんか。



<通信員リポート> 戦争ない平和な世界に

別所弘基(べっしょひろき)《上川管内美瑛町(かみかわかんないびえいちょう)・美瑛小(びえいしょう)4年》

 ぼくは冬(ふゆ)休(やす)みに、お母(かあ)さんと一緒(いっしょ)に長崎原爆資料館(ながさきげんばくしりょうかん)に行(い)きました。原爆(げんばく)は1945年8月9日、長崎(ながさき)に落(お)とされ、死者(ししゃ)約(やく)7万4千人(にん)、負傷者(ふしょうしゃ)約(やく)7万5千人(にん)の被害(ひがい)があったことが分(わ)かりました。それなのに今(いま)も、世界(せかい)では核兵器(かくへいき)を保有(ほゆう)している国(くに)がたくさんあり、びっくりしました。

 また、鹿児島県(かごしまけん)の知覧特攻平和会館(ちらんとっこうへいわかいかん)にも行(い)きました。特攻隊員(とっこうたいいん)が使(つか)った飛行機(ひこうき)や道具(どうぐ)が展示(てんじ)されていました。死(し)を覚(かく)ごして飛行機(ひこうき)に乗(の)りこんだ人(ひと)たちは、どんなにつらい思(おも)いをしただろうかと思(おも)いました。

 今(いま)もまだ世界(せかい)では戦争(せんそう)が起(お)きています。戦争(せんそう)をやめて平和(へいわ)で安心(あんしん)してすごせるようになるといいなと思(おも)いました。



<ニュース教室> 福島の原発事故 放射線さけ住民避難

  「東日本大震災(ひがしにほんだいしんさい)」の地震(じしん)と津波(つなみ)という悲(かな)しい出来事(できごと)に追(お)い打(う)ちをかけるように、福島県(ふくしまけん)にある東京電力(とうきょうでんりょく)の原子力発電所(げんしりょくはつでんしょ)《原発(げんぱつ)》で、四つの原子炉(げんしろ)が操作(そうさ)できなくなり、爆発(ばくはつ)するなどの大事故(だいじこ)が起(お)きています。

 原発(げんぱつ)は燃料(ねんりょう)のウランなどの「核分裂(かくぶんれつ)」という反応(はんのう)で熱(ねつ)を出(だ)し発電(はつでん)します。石炭(せきたん)や石油(せきゆ)とちがうのは、原子炉(げんしろ)の燃料(ねんりょう)と使(つか)い終(お)わった燃料(ねんりょう)は、発電(はつでん)を止(と)めた後(あと)も熱(ねつ)を出(だ)し、むき出(だ)しでは人間(にんげん)を傷(きず)つける強(つよ)い放射線(ほうしゃせん)を出(だ)し続(つづ)けることです。

 地震(じしん)と津波(つなみ)で電気(でんき)が使(つか)えなくなり、燃料(ねんりょう)の熱(ねつ)を冷(さ)ます水(みず)が送(おく)れなくなりました。このため燃料(ねんりょう)の温度(おんど)が上(あ)がり、燃料(ねんりょう)を包(つつ)んでいた管(かん)がこわれ、建物(たてもの)がふき飛(と)ぶ爆発(ばくはつ)まで起(お)きました。危険(きけん)な放射線(ほうしゃせん)を出(だ)すガスや小(ちい)さなつぶが飛(と)び散(ち)る国内(こくない)で最悪(さいあく)の原発事故(げんぱつじこ)です。多(おお)くの住民(じゅうみん)が周辺(しゅうへん)から避難(ひなん)しました。放射線(ほうしゃせん)の影響(えいきょう)がとても心配(しんぱい)です。

 国(くに)が原発(げんぱつ)近(ちか)くで避難地区(ひなんちく)を決(き)めましたが、安心(あんしん)できないと東京(とうきょう)からにげ出(だ)す人(ひと)もいます。新聞(しんぶん)、テレビのニュースについて「事故(じこ)の深刻(しんこく)さを十分(じゅうぶん)伝(つた)えていない」という人(ひと)も、逆(ぎゃく)に「ニュースが不安(ふあん)をあおっている」という人(ひと)もいます。地震(じしん)、津波(つなみ)、原発事故(げんぱつじこ)が重(かさ)なる例(れい)のない事故(じこ)で事実(じじつ)が見(み)えにくいのは確(たし)かです。

 君(きみ)たちはきっと将来(しょうらい)、この大事故(だいじこ)を何度(なんど)もふり返(かえ)ることになると思(おも)います。だから事実(じじつ)はどうなのか、よく見(み)てくださいね。

《編集委員(へんしゅういいん) 佐竹政治(さたけせいじ)》

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