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道新小学生新聞フムフム

種、なえ、木 豊かな森育てよう/通信員リポート/ニュース教室 (2007/07/21)

クワの実(み)を発見(はっけん)。食(た)べることができます

なえを植(う)えたあとに、しっかりと土(つち)をかぶせます

クワの種(たね)をまき、水(みず)をかけます

 木(き)が生(は)えていなかったり、畑(はたけ)にしてしまった土地(とち)に木(き)を植(う)える「モーリーの森(もり)づくり」(北海道野生生物基金(ほっかいどうやせいせいぶつききん)など主(しゅ)さい)が、今年(ことし)も7月7日、石狩管内当別町(いしかりかんないとうべつちょう)の道民(どうみん)の森(もり)で行(おこな)われました。現在(げんざい)と昨年(さくねん)までのフムフム通信員(つうしんいん)18人(にん)も参加(さんか)し、種(たね)まきや、昨年(さくねん)作(つく)ったなえを植(う)えました。《文(ぶん)・須藤幸恵(すどうゆきえ)、写真(しゃしん)・小野弘貴(おのひろき)》

通信員18人 当別町で体験

 モーリーの森(もり)づくりは、昨年(さくねん)、始(はじ)まりました。六年かけて木(き)を植(う)えて、森(もり)を作(つく)り出(だ)す試(こころ)みです。昨年(さくねん)は、夏(なつ)と秋(あき)に集(あつ)まり、なえ作(づく)りを体験(たいけん)しました。

 今回(こんかい)も、なえ作(づく)りから始(はじ)めました。グループに分(わ)かれて自然観察(しぜんかんさつ)をしながら、低(ひく)い木(き)や草(くさ)が生(は)える道(みち)を歩(ある)いていきました。ウグイスの声(こえ)が聞(き)こえてきたり、道(みち)のわきに生(は)えている葉(は)の裏(うら)にミノムシを見(み)つけたりしました。

 しばらく進(すす)むと、ななめに生(は)えたヤマグワの木(き)がありました。ヤマグワは山地(さんち)や平地(へいち)に生(は)える落葉樹(らくようじゅ)で、高(たか)さは五−十五メートルくらいになります。下(した)から見(み)ると、赤(あか)や黒(くろ)の小(ちい)さな実(み)がたくさんなっていました。クワの実(み)は、ラズベリーの実(み)のように、果実(かじつ)に包(つつ)まれた小(ちい)さな種(たね)がたくさん集(あつ)まっていました。

 引率(いんそつ)の人(ひと)が「食(た)べられる」と教(おし)えてくれたので、試食(ししょく)してみました。ちょっとあまずっぱくて、みんな「おいしい」と大喜(おおよろこ)び。たくさん食(た)べている人(ひと)もいました。赤(あか)い実(み)の方(ほう)がおいしそうに見(み)えるけど、黒(くろ)い実(み)のほうがじゅくしていて、おいしかったそうです。

クワの実ふみ芽出やすく

 ここでクワの実(み)をたくさん集(あつ)めて、種(たね)をまくことになりました。クワの実(み)は布(ぬの)のふくろに入(いれ)れ足(あし)でごしごしふんでから、水(みず)の入(はい)ったバケツの中(なか)で、果実(かじつ)の部分(ぶぶん)を取(と)り除(のぞ)き、小(ちい)さな種(たね)だけにします。

 どうしてそのまままいてはだめなのでしょう。指導(しどう)してくれた谷津繁芳(やつしげよし)さんに聞(き)いてみると、「果実(かじつ)が付(つ)いたままでは、芽(め)の出(で)る確率(かくりつ)が低(ひく)いからです。布(ぬの)は鳥(とり)の胃(い)ぶくろと考(かんが)えてください。鳥(とり)は実(み)を食(た)べて果実(かじつ)の部分(ぶぶん)を消化(しょうか)し、フンと一緒(いっしょ)に種(たね)を体(からだ)の外(そと)に出(だ)します。そうすることで、芽(め)が出(で)る確率(かくりつ)が高(たか)くなるんですよ」と教(おし)えてくれました。

 種(たね)を新聞紙(しんぶんし)の上(うえ)でかわかしてから、いよいよ種(たね)まきです。発(はっ)ぽうスチロールに土(つち)を入(い)れ、かたよりがないように、まんべんなく種(たね)をまきます。土(つち)のかんそうを防(ふせ)ぐため、その上(うえ)から石(いし)をのせました。

 なえ植(う)えにもちょう戦(せん)しました。ハルニレのなえは昨年(さくねん)参加(さんか)した通信員(つうしんいん)がまいた種(たね)が芽吹(めぶ)いて、大(おお)きくなったものです。ほかに、ミズナラ、ヤチダモ、オニグルミなど六種類(しゅるい)の木(き)のなえを、みんなで手分(てわ)けして、全部(ぜんぶ)で百五十本(ぽん)も植(う)えました。

 植(う)え方(かた)は、スコップで穴(あな)をほってから、なえの入(はい)った容器(ようき)を逆(さか)さにしてなえを取(と)り出(だ)し、穴(あな)に入(い)れます。最後(さいご)に穴(あな)を掘(ほ)ったときによけておいた土(つち)をかけます。簡単(かんたん)そうですが、思(おも)ったよりも力(ちから)が必要(ひつよう)で、みんなあせをかきながら、もくもくと作業(さぎょう)していました。

「おどろくほど大きくなって」

 昨年(さくねん)も参加(さんか)した札幌(さっぽろ)・信濃小(しなのしょう)六年の山崎誠一郎(やまざきせいいちろう)君(くん)(12)は、昨年(さくねん)採(と)った種(たね)に水(みず)をまき、大切(たいせつ)にずっと家(いえ)で育(そだ)ててきたそうです。育(そだ)てたなえはこの日(ひ)、ほかの木(き)と一緒(いっしょ)に植(う)えました。

 山崎(やまざき)君(くん)は「どんどん芽(め)が大(おお)きくなっているのが楽(たの)しかった。せっかく育(そだ)てたのに、植(う)えてしまうのはおしいけど、人(ひと)がおどろくような大(おお)きな木(き)になってほしい」と話(はな)していました。



<通信員リポート> キャンプで魚つかまえたい

山中志織(やまなかしおり)《小樽市(おたるし)・朝里小(あさりしょう)6年》

 私(わたし)は今年(ことし)も夏休(なつやす)みに「植村直己帯広野外学校(うえむらなおみおびひろやがいがっこう)6ぱく7日サバイバルキャンプ」に参加(さんか)する予定(よてい)です。

 去年(きょねん)のキャンプでは、まき割(わ)りをしてかまどで料理(りょうり)をしたり、ごえもんふろをわかして入浴(にゅうよく)しました。十勝幌尻岳(とかちほろしりだけ)を5時間(じかん)かけて、登(のぼ)りました。頂上(ちょうじょう)からは十勝平野(とかちへいや)が一望(いちぼう)でき、雲(くも)の上(うえ)にいるようでした。

 2日間(かん)のサバイバル体験(たいけん)では、お米(こめ)を少(すこ)しと、フキをとってきて料理(りょうり)して食(た)べたり、木(き)で作(つく)ったさおで魚(さかな)をつりましたが、私(わたし)は魚(さかな)ににげられてばかりで、1ぴきもつかまえられませんでした。今年(ことし)のキャンプでは、魚(さかな)をたくさんつかまえて食(た)べたいです。



<ニュース教室> 中国残留孤児 国の助け やっと実現

 中国残留孤児(ちゅうごくざんりゅうこじ)の人(ひと)たちが安心(あんしん)して生活(せいかつ)できるよう、国(くに)が新(あたら)しい制度(せいど)を始(はじ)めることになりました。

 ところで中国残留孤児(ちゅうごくざんりゅうこじ)って、どういう人(ひと)たちなのでしょう。

 第(だい)二次世界大戦(じせかいたいせん)の時代(じだい)まで、中国(ちゅうごく)には大勢(おおぜい)の日本人(にっぽんじん)が住(す)んでいました。子供(こども)たちもです。一九四五年に日本(にっぽん)が戦争(せんそう)に負(ま)けたとき、そういう人(ひと)たちがいっせいに日本(にっぽん)に帰(かえ)ることになりました。しかし大変(たいへん)な混乱(こんらん)の中(なか)です。家族(かぞく)とはぐれて帰(かえ)れなかった、今(いま)のみなさんと同(おな)じ年(とし)ごろやもっと幼(おさな)い子(こ)、赤(あか)ちゃんまで大勢(おおぜい)が中国(ちゅうごく)に残(のこ)されてしまいました。その人たちが中国残留孤児(ちゅうごくざんりゅうこじ)です。だから今(いま)ではみんな年(とし)をとりました。

 八○年代(ねんだい)になってやっと、こういう人(ひと)たちが日本(にっぽん)に帰(かえ)り、永住(えいじゅう)することができるようになりました。厚生労働省(こうせいろうどうしょう)などによると、道内(どうない)にも家族(かぞく)をふくめ六百人以上(にんいじょう)が暮(く)らしています。でも、長(なが)い間(あいだ)中国(ちゅうごく)に住(す)んでいたので、日本語(にほんご)を忘(わす)れてしまった人(ひと)が多(おお)く、ほとんど話(はな)せない人(ひと)もいます。言葉(ことば)が不自由(ふじゆう)だと、条件(じょうけん)が良(よ)い仕事(しごと)をして十分(じゅうぶん)なお金(かね)を得(え)ることも難(むずか)しく、生活(せいかつ)が苦(くる)しい人(ひと)がたくさんいるのです。

 そうなったのは、この人(ひと)たちのせいではありません。だから国(くに)が新(あたら)しい制度(せいど)で、生活(せいかつ)を助(たす)けることにしました。でもそれは、孤児(こじ)の人(ひと)たちが長(なが)い間(あいだ)要求(ようきゅう)し、国(くに)に対(たい)して裁判(さいばん)も起(お)こして、ようやく実現(じつげん)させたのです。

《編集委員(へんしゅういいん) 関正喜(せきまさき)》

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