どうしんウェブ 北海道新聞

  • PR

  • PR

道新小学生新聞フムフム

カカオ豆からチョコ手作り 通信員が挑戦したよ/通信員リポート/ニュース教室 (2011/02/12)

 もうすぐバレンタインデー。といえば、チョコレートが思いうかびますね。そのチョコの材料(ざいりょう)、カカオ豆(まめ)は、どこで、だれが作(つく)っているか知(し)っていますか? フムフム通信員(つうしんいん)の坂岡郁実(さかおかいくみ)さん《札幌(さっぽろ)・北光小(ほっこうしょう)5年》と桐木雪充君(きりきゆきみつくん)《札幌(さっぽろ)・盤渓小(ばんけいしょう)4年》がカカオ豆(まめ)からチョコレートの手作(てづく)りに挑戦(ちょうせん)しました。2人は同時(どうじ)に、カカオ豆(まめ)を作(つく)っている遠(とお)い南(みなみ)の国(くに)ではたくさんの子(こ)どもが学校(がっこう)に行(い)けずに働(はたら)かされていることも学(まな)びました。《文(ぶん)、写真(しゃしん)・森奈津子(もりなつこ)》

「苦いけどおいしい」

 坂岡(さかおか)さんと桐木君(きりきくん)は、札幌市北区(さっぽろしきたく)で開(ひら)かれたチョコレート作(づく)りの体験(たいけん)・勉強会(べんきょうかい)に参加(さんか)。目(め)の前(まえ)には長(なが)さ約(やく)2.5センチの茶色(ちゃいろ)のカカオ豆(まめ)がたくさん並(なら)んでいます。2人とも初(はじ)めて見(み)る豆(まめ)を手(て)にし、「かたくて大(おお)きい」《桐木君(きりきくん)》とびっくり。カリブ海(かい)にうかぶドミニカ共和国(きょうわこく)のカカオ農家(のうか)が育(そだ)てた豆(まめ)です。

 さっそくチョコを作(つく)ってみます。まずは、豆(まめ)をオーブンでいります。豆(まめ)を冷(さ)まし、手(て)で皮(かわ)と中身(なかみ)を分(わ)けます。中身(なかみ)はおいしそうなチョコレート色(いろ)ですが、かじってみると「うわあ。苦(にが)い」《坂岡(さかおか)さん》。

 次(つぎ)は中身(なかみ)だけをフードプロセッサに入(い)れ、8分間(ぷんかん)すりつぶします。豆(まめ)から油(あぶら)が出(で)てきて、どろどろになり、チョコらしくなってきました。これに、砂(さ)とう、粉(こな)ミルク、カカオ豆(まめ)からしぼった油(あぶら)を加(くわ)えてよく混(ま)ぜます。

 ここまでできたらもう少(すこ)し。チョコが入(はい)った器(うつわ)をお湯(ゆ)の中(なか)にうかべて温(あたた)め、次(つぎ)は水(みず)に入(い)れて冷(ひ)やし、またお湯(ゆ)の中(なか)で温(あたた)めます。こうするとチョコがおいしくなるのです。とろとろのチョコレートを型(かた)に流(なが)し、冷蔵庫(れいぞうこ)に入(い)れて冷(ひ)やします。ここまで約(やく)4時間(じかん)もかかりました。

生産地の農園から児童労働なくそう 「フェアトレード」も学ぶ

 冷蔵庫(れいぞうこ)で固(かた)まるのを待(ま)つ間(あいだ)、体験会(たいけんかい)を開(ひら)いた「フェアトレード北海道(ほっかいどう)」《札幌(さっぽろ)》の萱野智篤(かやのともあつ)さん《北星学園大教授(ほくせいがくえんだいきょうじゅ)》の話(はなし)を聞(き)きました。「きょうのチョコは、子(こ)どもが働(はたら)かされていない農園(のうえん)で育(そだ)てられた豆(まめ)から作(つく)るフェアトレードチョコレートです」

 フェアトレードとは「公正(こうせい)な貿易(ぼうえき)」という意味(いみ)。では、フェアトレードチョコって何(なん)でしょうか。萱野(かやの)さんによると、世界中(せかいじゅう)のカカオ豆(まめ)の約(やく)7割(わり)は、コートジボワール、ガーナなど西(にし)アフリカの国(くに)で作(つく)られています。そこでは、だまされたり、売(う)られたりして農園(のうえん)に連(つ)れてこられた子(こ)どもが大勢(おおぜい)いるそうです。

 子(こ)どもたちは、親(おや)とはなれて暮(く)らし、学校(がっこう)にも行(い)けません。木(き)に登(のぼ)ってカカオの実(み)を落(お)としたり、実(み)が入(はい)った重(おも)いふくろを運(はこ)んだりしています。農園(のうえん)でまかれている虫(むし)を殺(ころ)す薬(くすり)を浴(あ)びて病気(びょうき)にかかる子(こ)もいます。

 こんなことを知(し)って、何(なん)とかしたいと思(おも)った人(ひと)たちが考(かんが)えたのがフェアトレードチョコです。《1》子(こ)どもを働(はたら)かせない《2》農薬(のうやく)をなるべく使(つか)わずにカカオの木(き)を育(そだ)てる《3》農家(のうか)に十分(じゅうぶん)なお金(かね)をはらう−などを約束(やくそく)し、豆(まめ)を作(つく)る人(ひと)とチョコを食(た)べる国(くに)の人(ひと)が取引(とりひき)して作(つく)った商品(しょうひん)です。

 萱野(かやの)さんは「フェアトレードチョコは日本(にっぽん)の店(みせ)でも最近(さいきん)買(か)えるようになってきました。これをみんなが選(えら)べば、児童労働(じどうろうどう)がなくなります」と強調(きょうちょう)します。

 冷蔵庫(れいぞうこ)を開(あ)けると、フェアトレードチョコが見事(みごと)に完成(かんせい)。桐木君(きりきくん)は「大好(だいす)きなチョコのために子(こ)どもが働(はたら)かされているなんて…」と、ちょっとしんみりした様子(ようす)。坂岡(さかおか)さんは「みんな学校(がっこう)に行(い)けるようになってほしい。フェアトレードチョコがあったら、そっちを買(か)うようにしたいな」と話(はな)していました。

 チョコ作(づく)りの体験(たいけん)・勉強会(べんきょうかい)は希望(きぼう)があれば道内各地(どうないかくち)で行(おこな)います。体験会(たいけんかい)のいらいや、フェアトレードチョコの販売店(はんばいてん)の問(と)い合(あ)わせは「アースカバー南(みなみ)2条店(じょうてん)」(電)011・596・8114へ。



<通信員リポート> 愛馬と60キロ完走したい

荒井三冬(あらいみふゆ)《日高管内新冠町(ひだかかんないにいかっぷちょう)・新冠小(にいかっぷしょう)4年》

 私(わたし)と母(はは)は、馬(うま)のマラソン「エンデュランス馬術大会(ばじゅつたいかい)」に参加(さんか)しています。道内(どうない)でも毎年(まいとし)、大会(たいかい)が開(ひら)かれています。

 母(はは)は120キロというきょりを完走(かんそう)した経験(けいけん)があり、全日本(ぜんにほん)チャンピオンも獲得(かくとく)しました。そして私(わたし)はまだ10歳(さい)ですが、これまでに20キロを1回(かい)、40キロを2回(かい)完走(かんそう)しました。

 私(わたし)といっしょに走(はし)ってくれる愛馬(あいば)は、「ジョン・レノン」君(くん)です。とてもかわいいです。今年(ことし)も雪(ゆき)が解(と)ければ、春(はる)に60キロを完走(かんそう)してみたいです。そのあと、80キロにも挑戦(ちょうせん)するつもりです。そして、いずれは母(はは)にも追(お)いつきたいですが、とても遠(とお)い目標(もくひょう)なので、マイペースでがんばります。



<ニュース教室> 「はやぶさ」道内に 帰還カプセルなど公開

 昨年(さくねん)6月、7年間(かん)の宇宙(うちゅう)での仕事(しごと)を終(お)え、地球(ちきゅう)に帰(かえ)ってきた小惑星探査機(しょうわくせいたんさき)「はやぶさ」を知(し)っているよね。その帰還(きかん)カプセルなどが道内(どうない)では初(はじ)めて、14日まで札幌市青少年科学館(さっぽろしせいしょうねんかがくかん)で公開(こうかい)され、釧路市(くしろし)こども遊学館(ゆうがくかん)(16日〜20日)と十勝管内大樹町(とかちかんないたいきちょう)の生涯学習(しょうがいがくしゅう)センター(23日〜28日)でもお目見(めみ)えするんだ。

 「はやぶさ」は宇宙航空研究開発機構(うちゅうこうくうけんきゅうかいはつきこう)(宇宙機構(うちゅうきこう))が小惑星(しょうわくせい)「イトカワ」の微粒子(びりゅうし)を地球(ちきゅう)に持(も)ち帰(かえ)るために2003年5月に打(う)ち上(あ)げました。60億(おく)キロの旅(たび)の途中(とちゅう)、エンジンが故障(こしょう)したり、地球(ちきゅう)との通信(つうしん)がストップするなど、たくさんの苦労(くろう)を経験(けいけん)し、カプセルはオーストラリアの砂漠(さばく)に無事着陸(ぶじちゃくりく)しました。

 中(なか)には「イトカワ」の微粒子(びりゅうし)という、人類(じんるい)へのプレゼントが入(はい)っていました。微粒子(びりゅうし)は今(いま)、北海道大学(ほっかいどうだいがく)など全国(ぜんこく)の八つのグループが分析(ぶんせき)しています。結果(けっか)が楽(たの)しみですね。

 今回(こんかい)、宇宙機構(うちゅうきこう)の協力(きょうりょく)で展示(てんじ)されるのは、直径(ちょっけい)40センチ、高(たか)さ20センチのカプセル本体(ほんたい)や電子機器(でんしきき)、大気圏(たいきけん)に突入(とつにゅう)するときの熱(ねつ)からカプセルを守(まも)った背面(はいめん)シールド、パラシュートなど7点(てん)。「はやぶさ」が伝(つた)えてくれる宇宙(うちゅう)の夢(ゆめ)と物語(ものがたり)をじっくり味(あじ)わいたいですね。

 札幌(さっぽろ)と釧路(くしろ)では施設(しせつ)の入館料(にゅうかんりょう)のみ、大樹(たいき)では無料(むりょう)で見(み)られるよ。札幌(さっぽろ)では入場者(にゅうじょうしゃ)が多(おお)い場合(ばあい)、制限(せいげん)もあるので注意(ちゅうい)してください。 《編集委員(へんしゅういいん) 千龍正夫(せんりゅうまさお)》

道新小学生新聞フムフム コンテンツ一覧

このページの先頭へ