どうしんウェブ 北海道新聞

  • PR

  • PR

道新小学生新聞フムフム

黒曜石のふるさと歩いたよ 日本ジオパークに登録 遠軽の白滝/通信員リポート/ニュース教室 (2010/10/16)

 

<ゴツゴツ>
高(たか)さ15メートル、はば20メートルもある白滝地区赤石山(しらたきちくあかいしやま)の巨大(きょだい)な黒曜石(こくようせき)の露頭(ろとう)

<ゴロゴロ>
地面(じめん)いっぱいに茶色(ちゃいろ)の黒曜石(こくようせき)や赤色(あかいろ)の交(ま)ざった黒曜石(こくようせき)が広(ひろ)がる

黒曜石(こくようせき)のかけらをつなぎ合(あ)わせて作(つく)られた接合資料(せつごうしりょう)。

黒曜石(こくようせき)が帯状(おびじょう)に見(み)える十勝石沢(とかちいしざわ)の露頭(ろとう)。上下(じょうげ)の白(しろ)い部分(ぶぶん)は火山(かざん)の噴出物(ふんしゅつぶつ)が溶(と)けてくっついた溶結凝灰岩(ようけつぎょうかいがん)

 「日本(にほん)ジオパーク」に登録(とうろく)されたオホーツク管内遠軽町(かんないえんがるちょう)の白滝(しらたき)は、国内最大(こくないさいだい)の黒曜石原産地(こくようせきげんさんち)として有名(ゆうめい)で、この黒曜石(こくようせき)で作(つく)った2万5千年前(まえ)の旧石器時代(きゅうせっきじだい)から縄文早期(じょうもんそうき)の石器(せっき)がたくさん見(み)つかっています。豊(ゆた)かな自然(しぜん)を確(たし)かめようと現地(げんち)を歩(ある)いてみました。《文(ぶん)・宮口江梨子(みやぐちえりこ)、写真(しゃしん)・茂忠信(しげるただのぶ)》

巨大! 赤石山の「露頭」

 ガラスとよく似(に)た性質(せいしつ)で、やじりなどの石器(せっき)の先(さき)っぽに使(つか)われていた黒曜石(こくようせき)を産出(さんしゅつ)する白滝(しらたき)の赤石山(あかいしやま)は、国有林(こくゆうりん)の中(なか)にあり、勝手(かって)に出入(でい)りしたり、黒曜石(こくようせき)を持(も)ち出(だ)したりすることは禁止(きんし)されています。そこで、遠軽町(えんがるちょう)ジオパーク推進課(すいしんか)の堀嶋英俊(ほりしまひでとし)さん(45)と熊谷誠(くまがいまこと)さん(30)が白滝(しらたき)を中心(ちゅうしん)とした遠軽町内(えんがるちょうない)のジオパークを案内(あんない)してくれました。

 主役(しゅやく)は何(なん)といっても、赤石山(あかいしやま)の大(おお)きな黒曜石(こくようせき)が地表(ちひょう)にむき出(だ)しになっている露頭(ろとう)です。熊谷(くまがい)さんは「220万年前(まえ)の噴火(ふんか)で溶岩(ようがん)が流(なが)れ出(だ)し、急速(きゅうそく)に冷(ひ)えて固(かた)まってできた溶岩(ようがん)の先(さき)っぽの部分(ぶぶん)です。見(み)えている部分(ぶぶん)で高(たか)さ15メートル、はば20メートルもあるんですよ」と教(おし)えてくれました。赤石山(あかいしやま)には、黒曜石(こくようせき)がゴロゴロ落(お)ちていて、体験学習(たいけんがくしゅう)や研究(けんきゅう)のための採石場(さいせきじょう)や、茶色(ちゃいろ)の黒曜石(こくようせき)や赤色(あかいろ)が混(ま)ざった黒曜石(こくようせき)がある広場(ひろば)もあります。

 遠軽町役場白滝総合支所(えんがるちょうやくばしらたきそうごうししょ)の中(なか)に来春(らいしゅん)オープン予定(よてい)の埋蔵文化財(まいぞうぶんかざい)センターには、残(のこ)された黒曜石(こくようせき)のかけらをつなぎ合(あ)わせて作(つく)られた接合資料(せつごうしりょう)など約(やく)千点(てん)を展示(てんじ)します。また、黒曜石(こくようせき)で石器(せっき)を作(つく)る体験(たいけん)コーナーもできる予定(よてい)です。

 白滝(しらたき)の天狗岳(てんぐだけ)を中心(ちゅうしん)とした火山(かざん)が噴火(ふんか)し出来上(できあ)がった天狗平(てんぐだいら)から十勝石沢(とかちいしざわ)の露頭(ろとう)を遠(とお)くに見(み)ることができます。白滝地区(しらたきちく)から丸瀬布地区(まるせっぷちく)にかけて、永久(えいきゅう)にこおった土(つち)の層(そう)や風穴(ふうけつ)があり、周辺地(しゅうへんち)にはめずらしいナキウサギも生息(せいそく)しています。堀嶋(ほりしま)さんは「白滝(しらたき)を中心(ちゅうしん)とした遠軽町全体(えんがるちょうぜんたい)の調査(ちょうさ)や研究(けんきゅう)を進(すす)め、ジオパークとして活用(かつよう)したい」と話(はな)しました。

ジオパーク

 地球(ちきゅう)にかかわるさまざまな自然遺産(しぜんいさん)《地層(ちそう)、岩石(がんせき)、地形(ちけい)、火山(かざん)、断層(だんそう)など》をふくむ、自然(しぜん)豊(ゆた)かな公園(こうえん)のことです。これらを保護(ほご)し、研究(けんきゅう)に活用(かつよう)するとともに、自然(しぜん)と人間(にんげん)とのかかわりを理解(りかい)する場所(ばしょ)として整備(せいび)し、科学(かがく)や防災教育(ぼうさいきょういく)の場(ば)としたり、観光資源(かんこうしげん)として、まちおこしに生(い)かしたりします。オホーツク管内遠軽町(かんないえんがるちょう)の白滝(しらたき)が、9月に「日本(にほん)ジオパーク」に登録(とうろく)されました。道内(どうない)は「洞爺湖有珠山(とうやこうすざん)」「アポイ岳(だけ)」に次(つ)いで3カ所目(しょめ)です。遠軽町(えんがるちょう)は、豊(ゆた)かな自然(しぜん)を生(い)かせる観光資源(かんこうしげん)として期待(きたい)しています。



<通信員リポート> サッカーでいい成績を

丸山大夢(まるやまだいむ) 函館(はこだて)・湯川小(ゆのかわしょう)5年

 ぼくはサッカーが大好(だいす)きです。「函館(はこだて)ジュニオールFC(エフシー)」というチームでディフェンスを担当(たんとう)し、全道大会(ぜんどうたいかい)で優勝(ゆうしょう)を目指(めざ)しています。

 練習場(れんしゅうじょう)までは約(やく)10キロのきょりがあり、お母(かあ)さんに週(しゅう)4回(かい)送(おく)りむかえしてもらいます。お母(かあ)さんも協力(きょうりょく)してくれるので、大会(たいかい)ではがんばり、いい成績(せいせき)を残(のこ)したいです。

 課題(かだい)もあります。「1対(たい)1」に強(つよ)くなることと、相手(あいて)の動(うご)きを読(よ)むことです。これができれば、レベルアップできると思(おも)います。

 これからも練習(れんしゅう)を積(つ)み重(かさ)ね、強(つよ)い体(からだ)と強(つよ)い心(こころ)を持(も)ち、いつかは世界(せかい)に通用(つうよう)するプレーヤになることが、ぼくの夢(ゆめ)です。



<ニュース教室> ノーベル賞って? 歴史上の人物も受賞

 北海道大学(ほっかいどうだいがく)の鈴木章名誉教授(すずきあきらめいよきょうじゅ)(80)のノーベル化学賞受賞(かがくしょうじゅしょう)が決(き)まりました。北海道出身者(ほっかいどうしゅっしんしゃ)のノーベル賞(しょう)受賞(じゅしょう)は初(はつ)。日本人(にっぽんじん)の受賞(じゅしょう)は一昨年(いっさくねん)、物理学賞(ぶつりがくしょう)を受(う)けた南部陽一郎(なんぶよういちろう)さん《米国(べいこく)せき》をふくめ18人(にん)になります。

 ノーベル賞(しょう)はダイナマイトを発明(はつめい)したアルフレッド・ノーベルの遺産(いさん)を基(もと)に1901年、始(はじ)まりました。アインシュタインやキュリー夫人(ふじん)といった歴史上(れきしじょう)の人物(じんぶつ)も受賞(じゅしょう)しています。

 日本人(にっぽんじん)では49年に湯川秀樹(ゆかわひでき)さんが初(はじ)めて物理学賞(ぶつりがくしょう)を受(う)け、文学賞(ぶんがくしょう)の川端康成(かわばたやすなり)さん、大江健三郎(おおえけんざぶろう)さん、平和賞(へいわしょう)の佐藤栄作(さとうえいさく)さん以外(いがい)の15人(にん)は物理学(ぶつりがく)、化学(かがく)といった理科系(りかけい)の分野(ぶんや)で受賞(じゅしょう)しています。

 私(わたくし)が小学生(しょうがくせい)のころ、湯川(ゆかわ)さんや65年に物理学賞(ぶつりがくしょう)を受(う)けた朝永振一郎(ともながしんいちろう)さんのえいきょうで「将来(しょうらい)は博士(はくし)になる」と言(い)って、実験(じっけん)が好(す)きな子(こ)が少(すく)なくなく、「理科少年(りかしょうねん)」は花形(はながた)でした。

 鈴木(すずき)さんは受賞決定(じゅしょうけってい)の記者会見(きしゃかいけん)で「日本(にっぽん)のような資源(しげん)のない国(くに)は、頭(あたま)を使(つか)った研究(けんきゅう)が大事(だいじ)」といい、理科(りか)ばなれがいわれる子供(こども)たちには「理科(りか)に興味(きょうみ)を持(も)ってもらいたい」とうったえました。

 ノーベル賞(しょう)は、以前(いぜん)の業績(ぎょうせき)に日(ひ)が当(あ)てられることが少(すく)なくありません。鈴木(すずき)さんが、受賞(じゅしょう)の対象(たいしょう)になった「クロスカップリング」を発見(はっけん)してから30年以上(いじょう)。夢(ゆめ)を持(も)って努力(どりょく)を続(つづ)けたことがむくわれたのですね。

《編集委員(へんしゅういいん) 小林聡(こばやしさとし)》

道新小学生新聞フムフム コンテンツ一覧

このページの先頭へ