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国内で一度は絶めつの危機 タンチョウ守ろう 釧路の5、6年生 動物園を見学/通信員リポート/ニュース教室 (2010/10/09)

飼育(しいく)ケージに入(はい)ってタンチョウのひなを見(み)つめる2人。少(すこ)し緊張(きんちょう)した様子(ようす)

パソコンを使(つか)ってタンチョウについて説明(せつめい)する古賀(こが)さん

ふ卵室(らんしつ)で卵(たまご)を持(も)つ2人。

 みんなタンチョウを知(し)っているよね。ツルの代表(だいひょう)とされるタンチョウは、国内(こくない)で一度(いちど)は絶(ぜつ)めつしたといわれていましたが、国(くに)の特別天然記念物(とくべつてんねんきねんぶつ)として、たくさんの人(ひと)が一生(いっしょう)けん命(めい)、保護活動(ほごかつどう)に取(と)り組(く)んだおかげで絶(ぜつ)めつの危機(きき)を乗(の)りこえ、1千羽(ば)をこえるまで数(かず)が増(ふ)えました。道東(どうとう)に数(かず)多(おお)く生息(せいそく)しています。釧路市動物園(くしろしどうぶつえん)をフムフム通信員(つうしんいん)といっしょに訪(たず)ねて、タンチョウを守(まも)る仕事(しごと)を見学(けんがく)しました。《文(ぶん)・柳沢郷介(やなぎさわきょうすけ) 写真(しゃしん)・桜井徳直(さくらいのりなお)》

卵の状態を観察/エサやり挑戦

 見学(けんがく)したのは、釧路市《くしろし)の長出祐依(ながでゆい)さん(釧路阿寒小(くしろあかんしょう)6年》と吉田壱平(よしだいっぺい)君(くん)《釧路湖畔小(くしろこはんしょう)5年》。案内(あんない)してくれたのは古賀公也(こがきみや)さん(50)です。

 釧路市動物園(くしろしどうぶつえん)には1982年、「タンチョウ保護増殖(ほごぞうしょく)センター」が設置(せっち)され、けがをしたタンチョウを助(たす)けたり、ひなを育(そだ)てて野生(やせい)に返(かえ)したりしています。

 「タンチョウの背(せ)の高(たか)さはどのくらいあるか知(し)ってる?」。古賀(こが)さんがパソコンで写真(しゃしん)を見(み)せながら質問(しつもん)しました。「近(ちか)くで見(み)たことないから、わからないな」。2人は答(こた)えに困(こま)っています。「平均(へいきん)137センチ、最大(さいだい)で150センチになります」と古賀(こが)さん。小学生(しょうがくせい)の背(せ)の高(たか)さぐらい、つばさは広(ひろ)げると230〜240センチの長(なが)さがあるそうです。体重(たいじゅう)は7〜10キロで、とてもスマート。湿原(しつげん)《湿気(しっけ)の多(おお)い草原(そうげん)》で暮(く)らすのに適(てき)した体(からだ)つきなんだね。

 次(つぎ)はオスとメスの見分(みわ)け方(かた)。「オスの方(ほう)が少(すこ)し大(おお)きいですが、見(み)た目(め)だけではなかなか区別(くべつ)が付(つ)きません。鳴(な)き声(ごえ)を聞(き)くと分(わ)かりやすいよ」と古賀(こが)さんが説明(せつめい)します。「カー」と1回(かい)伸(の)ばして鳴(な)くのがオスで、「カッカー」と短(みじか)く2、3回(かい)鳴(な)くのがメスだと教(おし)えてくれました。

 タンチョウについて少(すこ)し勉強(べんきょう)したところで、普段(ふだん)は入(はい)れない特別(とくべつ)な場所(ばしょ)に連(つ)れて行(い)ってもらいました。まずは冷(れい)とう室(しつ)です。「寒(さむ)い。息(いき)がしにくいぐらいだよ」。室温(しつおん)は氷点下(ひょうてんか)20度(ど)。ホッケなどタンチョウのエサがカチカチにこおった状態(じょうたい)で保存(ほぞん)されていました。

 次(つぎ)は親鳥(おやどり)が産(う)んだ卵(たまご)をヒナに返(かえ)す場所(ばしょ)、ふ卵室(らんしつ)です。暗(くら)い部屋(へや)で古賀(こが)さんが卵(たまご)にライトを当(あ)てました。「こうやってヒナが返(かえ)る卵(たまご)かどうか調(しら)べるんだよ」。ベテランの職員(しょくいん)が、からの外(そと)から黄身(きみ)の状態(じょうたい)などを観察(かんさつ)すれば、いろんなことが分(わ)かるそうです。

 ふ卵室(らんしつ)のおくは、少(すこ)し気味(きみ)が悪(わる)い場所(ばしょ)。タンチョウの死(し)がいがたくさん保存(ほぞん)されています。死(し)がいを解(かい)ぼうしたりして、なぜ死(し)んだか調(しら)べるところでした。

 さあ、やっとタンチョウと対面(たいめん)です。金(かな)あみで囲(かこ)われたケージが10カ所(しょ)あり、現在(げんざい)13羽(わ)が飼育(しいく)されています。しばらく歩(ある)くとタンチョウが草(くさ)からひょっこり顔(かお)を出(だ)しました。頭(あたま)の上(うえ)が真(ま)っ赤(か)になっています。古賀(こが)さんは「初(はじ)めての人(ひと)が来(き)たから、警(けい)かいしているようだね」と言(い)いました。

 今年(ことし)5月にふ化(か)したばかりのひなに、エサをやることになりました。2人は、先(さき)ほど冷(れい)とう室(しつ)でもらったドジョウを手(て)に、おそるおそる金(かな)あみの中(なか)に入(はい)りました。「大(おお)きい」と吉田(よしだ)君(くん)は少(すこ)し、にげごしになりました。「目(め)がとてもかわいいよ」。長出(ながで)さんが近(ちか)づこうとすると、ひなは後(あと)ずさりしました。

 見学(けんがく)を終(お)えた吉田(よしだ)君(くん)は「想像(そうぞう)していたより大(おお)きくて、こわかった。足(あし)の動(うご)きが面白(おもしろ)かった」とふり返(かえ)りました。長出(ながで)さんは「教(おし)えてもらったことを学校(がっこう)でみんなに伝(つた)えたい」と笑顔(えがお)で話(はな)していました。



<通信員リポート> 書道準2段 もっと上へ

桜井綾(さくらいあや)さん 札幌市(さっぽろし)・東光小(とうこうしょう)4年

 わたしは書道(しょどう)を習(なら)っています。始(はじ)めたのは、3年生(せい)だった昨年(さくねん)の春(はる)です。字(じ)がきれいになりたかったのがきっかけです。

 練習(れんしゅう)は月(つき)4回(かい)あり、毎月(まいつき)の課題作品(かだいさくひん)を書(か)きます。作品(さくひん)は評価(ひょうか)されて、その結果(けっか)は毎月(まいつき)の冊子(さっし)でも発表(はっぴょう)されます。

 それとは別(べつ)に、昇段(しょうだん)や昇級(しょうきゅう)の試験(しけん)が年(ねん)2回(かい)あります。1カ月でも早(はや)く1級(きゅう)になりたかったので、一生(いっしょう)けん命(めい)に練習(れんしゅう)を続(つづ)けました。そして今年(ことし)2月に1級(きゅう)になることができ、とてもうれしかったです。

 さらに4月の試験(しけん)では、準(じゅん)2段(だん)になりました。11月にも試験(しけん)があるので、もっともっと力(ちから)を入(い)れ、少(すこ)しでも上(うえ)の段(だん)へと進(すす)んでいきたいと思(おも)います。



<ニュース教室> 羽田の国際空港化 地方の観光にも効果

 東京(とうきょう)の羽田空港(はねだくうこう)で10月21日から4本目(ほんめ)の滑走路(かっそうろ)が使(つか)えるようになります。国際線(こくさいせん)ターミナルも開業(かいぎょう)、米国(べいこく)やアジアなどへの国際定期便(こくさいていきびん)が飛(と)びます。

 新滑走路(しんかっそうろ)の長(なが)さは約(やく)2500メートル。これを使(つか)うと、今(いま)は年間(ねんかん)30万(まん)回(かい)の飛行機(ひこうき)の発着(はっちゃく)わくが2013年度(ど)には44.7万回(かい)、国際線(こくさいせん)も9万回(かい)になるといいます。中国(ちゅうごく)と韓国(かんこく)の4都市(とし)だけの国際線(こくさいせん)は、パリやニューヨーク、ロサンゼルス、ハワイ、バンコク、シンガポールなど17都市(とし)に増(ふ)えます。

 かつて羽田(はねだ)から多(おお)くの国際便(こくさいびん)が飛(と)んでいましたが、1978年に海外(かいがい)向(む)けの成田空港(なりたくうこう)《千葉県(ちばけん)》が開港(かいこう)し、ほとんどの国際線(こくさいせん)が成田(なりた)に移(うつ)りました。しかし近年(きんねん)、経済(けいざい)の国際化(こくさいか)などにより、都心(としん)に近(ちか)くて便利(べんり)な羽田(はねだ)の国際(こくさい)ハブ《拠点(きょてん)》空港化(くうこうか)が求(もと)められていました。

 北海道(ほっかいどう)など地方(ちほう)から海外(かいがい)へ行(い)くとき、国内(こくない)の路線(ろせん)が集(あつ)まっている羽田(はねだ)は乗(の)りつぎがしやすい。逆(ぎゃく)に、たとえば北海道(ほっかいどう)の人気(にんき)が高(たか)まる東南(とうなん)アジアから観光客(かんこうきゃく)を招(まね)くにも、羽田(はねだ)経由(けいゆ)は良(よ)い効果(こうか)が期待(きたい)されます。

 マレーシアの格安航空会社(かくやすこうくうがいしゃ)が路線(ろせん)を開(ひら)くのも話題(わだい)になり、本年度(ほんねんど)の国際線(こくさいせん)利用者(りようしゃ)は500万人(にん)に増(ふ)えると予想(よそう)されています。ただ成田空港(なりたくうこう)との「すみ分(わ)け」、発着(はっちゃく)時間(じかん)の関係(かんけい)でヨーロッパ便(びん)が少(すく)ないなど課題(かだい)は残(のこ)されていて、その行方(ゆくえ)にも目(め)を向(む)けていたいですね。

《編集委員(へんしゅういいん) 池野敦志(いけのあつし)》

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