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おもしろい小説 小学生が書いた/通信員リポート/ニュース教室 (2007/05/12)

第(だい)1回(かい)の受賞作(じゅしょうさく)などをおさめた「12歳(さい)の文学(ぶんがく)」

「12歳(さい)の文学賞(ぶんがくしょう)」で優(ゆう)しゅう賞(しょう)にかがやいたディセーン留根千代(るねちよ)さん

留根千代(るねちよ)さんの作品(さくひん)のもとになった話(はなし)が書(か)かれた小学校(しょうがっこう)5、6年(ねん)のときの家庭学習帳(かていがくしゅうちょう)

留根千代(るねちよ)さんを見守(みまも)った高橋恵美子先生(たかはしえみこせんせい)

 小学生(しょうがくせい)を対象(たいしょう)にした小学館(しょうがくかん)の第(だい)一回(かい)「12歳(さい)の文学賞(ぶんがくしょう)」に、全国(ぜんこく)から二千二百五編(へん)もの応(おう)ぼがあり、話題(わだい)になりました。では、どのような作品(さくひん)が集(あつ)まり、おもしろくて長(なが)い物語(ものがたり)は、どのように生(う)まれたのでしょうか。《土屋孝浩(つちやたかひろ)》

小学館が第1回「12歳の文学賞」

 昨年(さくねん)できた「12歳(さい)の文学賞(ぶんがくしょう)」は、十二歳以下(さいいか)の小学生(しょうがくせい)だけが応(おう)ぼできます。しん査員(さいん)は、映画(えいが)にもなった「バッテリー」などの作家(さっか)のあさのあつこさんらです。

 この三月(がつ)に東京(とうきょう)で第(だい)一回(かい)の賞(しょう)の贈呈式(ぞうていしき)があり、大賞(たいしょう)は富山県(とやまけん)の六年生(せい)(当時(とうじ)、以下(いか)も同(おな)じ)追本葵(おいもとあおい)さんの「月(つき)のさかな」と、神奈川県(かながわけん)の四年生(せい)井上薫(いのうえゆき)さんの「『明太子王国(めんたいこおうこく)』と『たらこ王国(おうこく)』」におくられました。また、札幌(さっぽろ)・羊丘小(ひつじがおかしょう)六年のディセーン留根千代(るねちよ)さんの「駆除屋(くじょや)とブタ」が優(ゆう)しゅう賞(しょう)にえらばれました。

 小学館(しょうがくかん)の担当者(たんとうしゃ)は「応(おう)ぼが二千点(てん)をこえるなんて」とおどろき、しん査(さ)は大変(たいへん)な作業(さぎょう)になったと話(はな)しています。長(なが)さは四百字(じ)づめ原(げん)こう用紙(ようし)で五枚(まい)から百枚(まい)までと決(き)まっていますが、意欲的(いよくてき)な長編(ちょうへん)も目立(めだ)ったそうです。

 「月(つき)のさかな」は、姉妹(しまい)が学校(がっこう)プールにしのびこんで夜空(よぞら)を見(み)ながら空想(くうそう)する話(はなし)。落(お)ちついた読(よ)みやすい文章(ぶんしょう)が特(とく)ちょうでした。「『明太子王国(めんたいこおうこく)』と『たらこ王国(おうこく)』」は、ふたつの国(くに)の戦(たたか)いと仲直(なかなお)りを、ひらめくままにつづった長編(ちょうへん)です。

優しゅう賞の留根千代さん 遊び心で物語づくり

 留根千代(るねちよ)さんの「駆除屋(くじょや)とブタ」は、「ゴキブリから臭(くさ)いお父(とう)さんまで、何(なん)でも駆除(くじょ)します」というフシギなチラシに目(め)をとめた男(おとこ)の子(こ)が、駆除屋(くじょや)をたずねる話(はなし)。そこでは事故死(じこし)したはずの弟(おとうと)が働(はたら)いていて、「お兄(にい)ちゃんと僕(ぼく)で駆除屋(くじょや)をやっていけば、悲(かな)しみはなくなる」とさそいます。男(おとこ)の子(こ)のゆれ動(うご)く心(こころ)がしっかりとえがかれています。

 四月(がつ)に札幌(さっぽろ)・東月寒中(ひがしつきさむちゅう)に入学(にゅうがく)した留根千代(るねちよ)さんをたずねてみました。

 もともと読書(どくしょ)が好きでしたが、長(なが)い物語(ものがたり)を書(か)くのは初(はじ)めてだったそうです。

 受賞作(じゅしょうさく)は、一カ月ほどかけた原(げん)こう用紙(ようし)六十枚(まい)の作品(さくひん)。「五、六年の担任(たんにん)だった高橋恵美子先生(たかはしえみこせんせい)に毎日(まいにち)わたした家庭学習帳(かていがくしゅうちょう)の中(なか)で、少(すこ)しずつ書(か)き続(つづ)けた話(はなし)がもとになっています」

 二年間(かん)で十九冊(さつ)になったという家庭学習帳(かていがくしゅうちょう)は大切(たいせつ)にとってありました。漢字(かんじ)や計算(けいさん)の練習(れんしゅう)といっしょに、そのとき浮(う)かんだストーリーをえん筆(ぴつ)で書(か)いていたのです。高橋先生(たかはしせんせい)が学習帳(がくしゅうちょう)に書(か)く「この先(さき)どうなるの?」などの一言(ひとこと)のコメントが楽(たの)しみだったのと、長(なが)い物語(ものがたり)を書(か)いて先生(せんせい)をこまらせよう、という遊(あそ)び心(ごころ)から頭(あたま)の中(なか)でストーリーがコロコロところがっていったそうです。その豊(ゆた)かなイメージは高(たか)く評価(ひょうか)されました。「留根千代(るねちよ)さんにとって、物語(ものがたり)づくりは遊(あそ)びで、それがよかったのだと思(おも)います」と、高橋先生(たかはしせんせい)はふり返(かえ)っています。

 留根千代(るねちよ)さんの父親(ちちおや)はベルギー人(じん)、日本人(にっぽんじん)の母親(ははおや)は小学校(しょうがっこう)の先生(せんせい)です。小学校時代(しょうがっこうじだい)から、放課後(ほうかご)は自宅近(じたくちか)くにある母親(ははおや)の実家(じっか)へ行(い)っていました。祖父(そふ)の書斎(しょさい)にこもって、宿題(しゅくだい)や大好(だいす)きな読書(どくしょ)をしてから、自宅(じたく)に帰(かえ)るのです。何(なに)かわからないことがあると、すぐにそばにいる祖父(そふ)にきくことにしているといいます。

 このような静(しず)かな時間(じかん)や読書(どくしょ)のひとときを持(も)つこと、高橋先生(たかはしせんせい)のように応(おう)えんしてくれる人(ひと)がいることが、おもしろい物語(ものがたり)をつくるのに役立(やくだ)ったようでした。

 小説(しょうせつ)を書(か)くことに興味(きょうみ)を持(も)ったみなさん、第(だい)二回(かい)の作品(さくひん)のぼ集(しゅう)は始(はじ)まっていますよ。



<通信員リポート> 特ちょうある校舎大好き

松橋花菜子(まつはしかなこ)《室蘭市(むろらんし)・絵鞆小(えともしょう)6年》

 絵鞆小(えともしょう)には、3階建(かいだ)ての円形校舎(えんけいこうしゃ)があります。1、2年生(せい)の教室(きょうしつ)や図書室(としょしつ)などがあるむねと、職員室(しょくいんしつ)や理科室(りかしつ)、体育館(たいいくかん)があるむねの2むねが円形(えんけい)です。3年生(せい)から6年生(せい)までの教室(きょうしつ)は、ふ通(つう)の四角(しかく)い教室(きょうしつ)です。

 わたしは絵鞆小(えともしょう)が大好(だいす)きです。古(ふる)いけれど歴史(れきし)がつまっているし、教室(きょうしつ)や体育館(たいいくかん)の形(かたち)に特(とく)ちょうがあるからです。教室(きょうしつ)の中(なか)はおうぎ形(がた)で、体育館(たいいくかん)は円形校舎(えんけいこうしゃ)の3階(かい)にあり屋根(やね)がドームのようになっています。らせん階段(かいだん)があるところも好(す)きです。

 他(ほか)にも数(かぞ)え切(き)れないほどの好(す)きなところがあります。今(いま)は少子化(しょうしか)などで学校(がっこう)が統合(とうごう)されたりしていますが、絵鞆小(えともしょう)は絶対(ぜったい)になくならないでほしいです。



<ニュース教室> 大相撲 あすから夏場所 どうなる「八百長裁判」

 あす十三日から東京(とうきょう)の両国国技館(りょうごくこくぎかん)で大相撲夏場所(おおずもうなつばしょ)が始(はじ)まります。大関白鵬(おおぜきはくほう)の横綱(よこづな)ちょう戦(せん)が注目(ちゅうもく)されますが、大相撲(おおずもう)に関心(かんしん)のある友(とも)だちはいますか。プロ野球(やきゅう)やサッカーが大好(だいす)きな人(ひと)はたくさんいますが、相撲(すもう)に興味(きょうみ)のある子(こ)どもは少(すく)ないようですね。

 横綱朝青龍(よこづなあさしょうりゅう)に代表(だいひょう)される外国人力士(がいこくじんりきし)の強(つよ)さばかりが目立(めだ)って、日本人力士(にほんじんりきし)の活(かつ)やくが少(すく)ないのは残念(ざんねん)ですね。今(いま)、北海道出身(ほっかいどうしゅっしん)の関取(せきとり)(十両以上(じゅうりょういじょう)の力士(りきし))は一人もいませんが、みんなが生(う)まれる数年前(すうねんまえ)まで、道産子横綱(どさんこよこづな)三人(にん)と大関(おおぜき)一人が土俵(どひょう)をあばれまわっていた時代(じだい)があるんだよ。国民栄誉賞(こくみんえいよしょう)の「横綱(よこづな)千代(ちよ)の富士(ふじ)」を知(し)っていますか。みんなと同(おな)じ北海道(ほっかいどう)(渡島管内福島町(おしまかんないふくしまちょう))の出身(しゅっしん)です。

 最近(さいきん)、大相撲(おおずもう)は別(べつ)なことで注目(ちゅうもく)を集(あつ)めています。「八百長(やおちょう)の疑(うたが)い」です。八百長(やおちょう)とは、真(しん)けん勝負(しょうぶ)をしないで勝(か)ち負(ま)けを裏(うら)で決(き)める「いんちき勝負(しょうぶ)」です。ある週刊誌(しゅうかんし)が力士名(りきしめい)をあげて「大相撲(おおずもう)には八百長(やおちょう)がある」と報道(ほうどう)しました。

 これに対(たい)して日本相撲協会(にほんすもうきょうかい)は疑(うたが)いを否定(ひてい)し、「名(めい)よを傷(きず)つけられた」といって、出版社(しゅっぱんしゃ)などを相手(あいて)に損害(そんがい)ばいしょうと謝(あやま)る広告(こうこく)をのせるように、裁判所(さいばんしょ)にうったえました。

 これまでも八百長問題(やおちょうもんだい)を取(と)り上(あ)げた週刊誌(しゅうかんし)はありましたが、裁判(さいばん)にまでなった例(れい)はありません。裁判(さいばん)がどうなるか注目(ちゅうもく)されます。

《編集委員(へんしゅういいん)・小野初雄(おのはつお)》

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