どうしんウェブ 北海道新聞

  • PR

  • PR

道新小学生新聞フムフム

徳川美術館展(とくがわびじゅつかんてん)、道立近代美術館(どうりつきんだいびじゅつかん)で開催中(かいさいちゅう) 武将(ぶしょう)、お姫様(ひめさま)どんな暮(く)らし?/通信員だより (2014/07/19)

松平忠吉のよろいかぶとの前で、学芸員の斉藤千鶴子さん(左)から説明を聞く通信員

いろんなポーズをしたかわいい木彫りのクマを見つめる通信員

 江戸幕府(えどばくふ)を開いた徳川家康(とくがわいえやす)のことはもう習いましたか? 家康(いえやす)の九男義直(よしなお)を初代藩主(はんしゅ)とする尾張徳川(おわりとくがわ)家ゆかりの武具(ぶぐ)や着物などを展示(てんじ)した「徳川美術館展(とくがわびじゅつかんてん) 尾張徳川(おわりとくがわ)家の至宝(しほう)」が8月24日まで、札幌(さっぽろ)市中央(ちゅうおう)区の道立近代美術館(どうりつきんだいびじゅつかん)で開かれています。めったにお目にかかれない国宝(こくほう)もあります。昔の武将(ぶしょう)や家族がどんな道具に囲まれて暮(く)らしたか、フムフム通信員の2人が見学しました。《文・上田貴子(うえだたかこ)、写真・浅利文哉(あさりふみや)》

迫力(はくりょく)のよろいかぶと、ごうか化粧箱(けしょうばこ)、ゆかりの木彫(きぼ)りグマ

 美術館(びじゅつかん)を訪(たず)ねたのは石岡芽生(いしおかめい)さん《札幌(さっぽろ)市・新陵東(しんりょうひがし)小6年》と田之島栞(たのしましおり)さん《札幌(さっぽろ)市・開成(かいせい)小6年》。学芸員の斉藤千鶴子(さいとうちづこ)さんが案内してくれました。

 徳川家康(とくがわいえやす)は1600年、「関ケ原(せきがはら)の戦い」という歴史的な戦(いくさ)で勝ち、全国を支配(しはい)しました。義直(よしなお)は関ケ原(せきがはら)の戦いの年に生まれ、15歳(さい)の時に名古屋城(なごやじょう)に入り、初代藩主(はんしゅ)となりました。

 美術館(びじゅつかん)では迫力(はくりょく)のあるよろいかぶとが展示(てんじ)されています。顔の部分は真っ赤で前に立つとおそろしくなります。家康(いえやす)の四男松平忠吉(まつだいらただよし)が関ケ原(せきがはら)の戦いで身につけて戦いました。

 このよろいかぶとは鉄の板をひもでつなぎ「銀箔置白糸威具足(ぎんぱくおきしろいとおどしぐそく)」と呼(よ)ばれます。「どうして顔の部分が赤いの?」と石岡(いしおか)さんが聞くと、「相手をやっつけたい、目立ちたいという気持ちが強かったのでしょう。頭に角がついたかぶともあります」と斉藤(さいとう)さんが教えてくれました。

 会場には国宝(こくほう)「初音(はつね)の調度(ちょうど)」に人だかりができていました。千代姫(ちよひめ)というお姫様(ひめさま)が嫁入(よめい)りに持参した婚礼(こんれい)道具類の一つ、化粧(けしょう)道具が展示されています。金で装飾(そうしょく)されごうかです。

 化粧(けしょう)道具は重箱(じゅうばこ)のような形をしていて、白粉(おしろい)をとくための化粧水入(けしょうすいい)れやすずり、筆などが入るようになっています。「『初音蒔絵旅眉作箱(はつねまきえたびまゆつくりばこ)』という名前で、旅行用に小さくまとまっています」と斉藤(さいとう)さん。箱の表面には「年月(としつき)を 松にひかれて ふる人に 今日鶯(うぐいす)の初音(はつね)きかせよ」と和歌(わか)の文字が散らされています。これは、「源氏物語(げんじものがたり)」という千年も前にえがかれた物語(ものがたり)の中でうたわれた和歌です。

 「化粧箱(けしょうばこ)はいくらするのですか」。石岡(いしおか)さんが聞くと、斉藤(さいとう)さんは「この化粧箱(けしょうばこ)は国の宝(たから)に指定されています。値段(ねだん)で表せない価値(かち)があるんですよ」と教えてくれました。

 かわいらしい木彫(きぼ)りのクマのコーナーもありました。木彫(きぼ)りのクマと言えば、北海道の代表的なお土産ですね。渡島管内八雲(おしまかんないやくも)町と深い関係があります。

 尾張徳川(おわりとくがわ)家19代の徳川義親(とくがわよしちか)(1886〜1976)は八雲(やくも)町に通ってクマがりをしました。義親(よしちか)が1922年(大正11年)にスイスを旅した時に、木彫(きぼ)りのクマを見つけて買いました。八雲(やくも)の農民が冬の間の仕事として作って売れば収入(しゅうにゅう)になると考えたのです。

 スイスの木彫(きぼ)りグマには、先生役のクマと4ひきの子グマが勉強している「熊(くま)の学校」など愛らしい作品があります。八雲(やくも)の人たちが作った木彫(きぼ)りグマにはスキーやすもう、野球をするなど、独創(どくそう)的で面白いクマがたくさんあります。

 会場にはほかに徳川家康(とくがわいえやす)の遺品(いひん)の名刀(めいとう)や「源氏物語絵巻(げんじものがたりえまき)」などの国宝、火縄銃(ひなわじゅう)など約230点が展示(てんじ)されています。会場を見学後、石岡(いしおか)さんは「火縄銃(ひなわじゅう)の長さとか、目で見て実感できました。歴史は苦手だったけど、興味(きょうみ)を持ちました」、田之島(たのしま)さんは「木彫(きぼ)りの熊がすごいかわいかった。わたしも作ってみたい」と笑顔で話していました。


 徳川美術館展(とくがわびじゅつかんてん)の入場料は中学生500円、小学生以下無料、高大生700円、大人1300円。休館日は月曜日。8月24日まで。



<通信員だより>ぞうの話で戦争考える

寺井(てらい)ひまり《札幌(さっぽろ)市・みどり小6年》

 私(わたし)の学校では、授業(じゅぎょう)に読み聞かせという時間があります。読み聞かせは図書ボランティアの人たちが、それぞれの学年に合わせた本を読んでくれます。読んでくれる回数は学年によってちがいますが、6年生は年に2回あります。

 先日のテーマは「戦争」でした。何冊(なんさつ)か読んでくれた中で1番心に残ったのは「かわいそうなぞう」という、日本で本当にあった話です。

 今、「集団的自衛権(しゅうだんてきじえいけん)」を使えるようにして、武器(ぶき)を持って相手を傷(きず)つければ必ず戦争になります。戦争はすべてをうばっていくだけで、何の利益(りえき)にもなりません。「かわいそうなぞう」のように罪(つみ)のない動物をも殺すのです。

 私(わたし)は、世界が協力して一日でも早く戦争がなくなることを願っています。

道新小学生新聞フムフム コンテンツ一覧

このページの先頭へ