どうしんウェブ 北海道新聞

  • PR

  • PR

道新小学生新聞フムフム

道内一高い山!ガイドが案内 旭岳(あさひだけ)、気軽に散策(さんさく)/通信員だより (2014/08/23)

先頭に立って歩くガイドの山下なつ絵さんから説明を聞きながら姿見の池周辺を歩く

散策路に突然現れたエゾシマリス

 道内で一番高い山を、みんなは知っていますか? 北海道のほぼ中央にある旭岳(あさひだけ)(2291メートル)です。大雪山系(たいせつさんけい)という標高2千メートル級の山々の連なりがあり、その中で最も高い山です。大雪山系(たいせつさんけい)は、国が指定する国立公園になっていて、今年で80年をむかえました。旭岳(あさひだけ)はロープウエーで5合目近く(約1600メートル)まで気軽に足を運べて雄大(ゆうだい)な自然を味わうことができます。7〜9月は観光ガイドが付近の散策路(さんさくろ)を案内してくれます。その案内に同行しました。《文・東久保逸夫(とうくぼいつお) 写真・野沢俊介(のざわしゅんすけ)》

貴重(きちょう)な高山植物 火山活動、間近に

 標高約1100メートルのふもとからロープウエーで約10分。森の樹木(じゅもく)も生育できなくなる「森林限界(しんりんげんかい)」《旭岳(あさひだけ)では標高約1400メートル》の高さをこえると、ロープウエーの到着地点(とうちゃくちてん)、姿見駅(すがたみえき)が見えてきます。この駅周辺には1.7キロの散策路(さんさくろ)があり、夏は有料で1日数回、上川(かみかわ)管内東川(ひがしかわ)町のガイドさんが案内してくれます。

 「まだ雪が残っているんですね」。家族旅行で訪(おとず)れた東京都に住む西田一存(にしだかずあき)さん(42)ら8人は山の残雪に驚(おどろ)きの声をあげていました。同行したのは7月下旬(げじゅん)。大雪山系(たいせつさんけい)は6月から雪がとけ始めたかと思えば、早ければ9月中旬(ちゅうじゅん)には雪が降(ふ)り始めます。「高山植物は6月から3カ月のわずかな間で、次の世代に命をつないでいるんです」。ガイドの山下(やました)なつ絵(え)さん(49)が丁寧(ていねい)に説明をしてくれました。

 ごつごつした石が並(なら)ぶ道を進んでいくと、道のわきには青色のエゾオヤマリンドウや薄紫色(うすむらさきいろ)のイワブクロといったきれいなの花の姿(すがた)も。夫婦池(めおといけ)とよばれる二つの池の近くでは、山下さんがエゾイソツツジを発見。「ハーブに近いにおいで、アイヌ民族は茶にせんじて飲んでいたそうです」と説明すると、みんな顔を近づけて葉っぱのにおいをかぎました。

 さらに進むと、散策路(さんさくろ)からエゾシマリスがひょっこりと出現(しゅつげん)。これには山下さんもびっくり。普段(ふだん)は警戒(けいかい)し、人の近くに出てくるのはとても珍(めずら)しいそうです。約2メートル近くで、リスは顔を洗(あら)うような愛らしい姿(すがた)をみせ、西田さんたちは感激(かんげき)していました。

 コースも折り返しをむかえ、ガスが勢(いきお)いよく出る噴気孔(ふんきこう)に到着(とうちゃく)。硫黄(いおう)のにおいが辺りに立ちこめ、火山活動が続いていることを間近で感じることができます。戦時中、火薬をつくるために硫黄(いおう)を採掘(さいくつ)していたそうです。でも、量も少なく、ほどなくやめたというエピソードもあります。旭岳(あさひだけ)は大雪山系(たいせつさんけい)で最も新しい火山で、2万年前に誕生(たんじょう)しました。約600年前の噴火(ふんか)を最後に目立った火山活動はありませんが、今も山の一部からは地熱が発せられています。西田さんの長女で東京都文京区立本郷小(とうきょうとぶんきょうくりつほんごうしょう)2年の朱莉(あかり)さん(8)は岩場のすきまに手を入れてみて「あったかい」と話し、火山活動の一端(いったん)を感じていました。

 1時間ちょっとで姿見(すがたみ)の池に到着(とうちゃく)。湖面に旭岳(あさひだけ)を映(うつ)すことから池の名前がついたといわれています。この日は風のえいきょうで、くっきりとは映(うつ)りませんでした。その後、チョウやツバメが飛んでいる自然の風景をゆっくりと楽しみながら、2時間ほどで姿見駅(すがたみえき)にもどってきました。西田さんは「自分たちだけでは、知識(ちしき)もなくただ歩いているだけになる。ガイドさんから、景観や植物についていろいろと教わることができました」と満足そう。山下さんは「大雪山系(たいせつさんけい)の魅力(みりょく)とともに自然保護(ほご)の大切さを伝え、また来たいと思ってほしい」と話しました。

◇国立公園◇
 国の調査(ちょうさ)で「日本でそこにしかない自然がある」ことなどが認(みと)められると指定されます。全国に31カ所あり、大雪山(だいせつざん)国立公園は1934年(昭和9年)に阿寒(あかん)とともに道内で初めて指定されました。釧路湿原(くしろしつげん)、知床(しれとこ)、利尻礼文(りしりれぶん)サロベツ、支笏洞爺(しこつとうや)をふくめ、道内は計6カ所です。

 大雪山(だいせつざん)国立公園の総面積(そうめんせき)は22万7千ヘクタール。国立公園の中では最大(さいだい)で、上川(かみかわ)管内の上川(かみかわ)、東川(ひがしかわ)など10市町にまたがります。約200種類の高山植物や、約140種類の鳥類が確認(かくにん)されています。アイヌ民族は、その美しさを敬(うやま)い、この地域(ちいき)を「カムイミンタラ」(神々の遊ぶ庭)と表現(ひょうげん)しました。



<通信員だより>地元の将棋(しょうぎ)大会2回入賞

堀喜瑛(ほりよしあき)《釧路(くしろ)市・道教大付属釧路(どうきょうだいふぞくくしろ)小6年》

 ぼくは3年生のころに将棋(しょうぎ)を始めました。といっても、最初は詰(つ)め将棋(しょうぎ)という簡単(かんたん)なものからでした。本格的(ほんかくてき)に始めたのは4年生からです。

 本を読んでいろいろなことを研究し、父と実戦する。そして、悪かったところを改善(かいぜん)する、のくり返しでした。父とは10回ぐらい対局していますが、2回しか勝っていません。研究や実戦の積み重ねで4年生から5年生にかけて学校の将棋(しょうぎ)クラブの大会で、4回連続で優勝(ゆうしょう)することができました。

 そして、釧路(くしろ)市の将棋(しょうぎ)大会にも参加をし始め、2回4位に入賞しました。今も大会に出続け、これからも挑戦(ちょうせん)していくつもりです。将棋(しょうぎ)は習い事ではなく趣味(しゅみ)ですが、将棋(しょうぎ)のような奥深(おくぶか)い遊びが好きです。中学、高校は将棋(しょうぎ)部のある学校に入学したいです。

道新小学生新聞フムフム コンテンツ一覧

このページの先頭へ