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挑む 08ルーキー

<5>ハングリー精神 豊島明好/浅沼寿紀 (2008/01/26)

 
多彩な変化球と直球の制球力で勝負する豊島
豊島 明好(投手 高校生6巡目) 直球の伸びで勝負

 甲子園などで輝かしい実績を手にしたわけではない。しかし、ドラフトで指名されたのは、その潜在力をプロの目が認めたからだ。「なにくそ」。下位指名の2人はハングリー精神で上(1軍)を目指す。

 高校生6巡目の豊島明好投手(18)=石川・北陸大谷高=は169センチ、69キロと小柄な左腕だが「直球の伸びで勝負したい。コーナーに投げ分ける制球には自信がある」と負けん気をむき出しにする。

 プロ入りまでの道のりは平たんではなかった。中学時に相次いで両親を病気で亡くし、姉の岩本一美さんのもとに身を寄せた。高校では下宿生活をして野球に打ち込んだ。

 昨夏は県大会2試合で27奪三振したが2回戦で敗退。進学するつもりだったが、担当スカウトに勧められて入団テストに挑戦。「特にカーブの切れがいい」(山田ゼネラルマネジャー)と評価され、プロの扉が開いた。

 直球は最速140キロだが変化球はスライダー、カーブ、シュート、チェンジアップと多彩。また姉の一美さんが「普段と別人」と驚くほどの、闘志を前面に見せるマウンド度胸も魅力だ。

 武田久に「頑張れよ」と励まされ「あこがれの存在。追いつきたい」と目を輝かせた。
 
 
 
カーブが持ち味の浅沼は、故郷での登板に思いをはせる
浅沼 寿紀(投手 高校生7巡目) 故郷での登板誓う

 同じく左腕の高校生7巡目、浅沼寿紀投手(18)=旭南高=は旭川市生まれ。新入団選手では唯一、現チームでは5年目の渡部(札第一高出)に次ぐ道産子だ。

 2006年秋の全道大会を制し「道内ナンバーワン左腕」の呼び声も高かったが、春のセンバツ大会は1回戦で被安打4、無四球ながら敗退。指名がなければ進学して野球を続ける予定だった。7巡目指名にも「チャンスだと思った」と迷わずプロの門をたたいた。

 「朝走らないと気持ちが落ち着かない」と、合同自主トレ入りしても毎朝5時半に起きて30分間走り込む日課を欠かさない。太れない体質だが、現在72キロの体を鍛えることを最優先課題に挙げる。現在最速136キロの球速を上げ、独特の落差と切れを持つカーブを生かすつもりだ。今後はスクリューボールなど落ちる変化球をマスターし、目標は「息の長い選手」。理想像に横浜・工藤を挙げる。「札幌ドームで早く投げたい。そして旭川で自分の投げる姿を見てもらいたい」と、故郷での登板を誓う。=おわり=

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