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ドクター石川のどうぶつ百科

人体に潜む?動物たち (2012/01/23)

 ヒトの体にすむ動物というと、何やらミステリーみたいですが、実は名前だけのお話です。人体には多くの動物名のついた器官(組織)があります。

 例えば、脳脊髄を保護する膜の一つ、くも膜。くも膜下出血は怖いですよ。後頭骨の一部で蝶の形に似ている蝶形骨。脳の下部にある海馬(セイウチ、タツノオトシゴ)は人間の記憶に重要な役割を果たす器官です。耳の中には、聴覚をつかさどるカタツムリの殻に似た渦巻きの器官、蝸牛(かぎゅう)があります。

 また、口の中には犬歯。根が深く丈夫な歯で、動物では牙と呼ばれます。歯の主体となる硬組織は象牙質です。ちょっと面白いのは、両足の付け根を鼠径(そけい)部と呼びますが、これは男子の誕生直前に、精巣が腹腔(ふくこう)からこの部位を通り陰嚢(いんのう)へ移動する様子がネズミの動きに似ていることから名付けられたとか。

 足のふくらはぎの奥には、その名の通り平べったい筋肉のヒラメ筋があります。さらに、膝の内側に三つの筋が脛骨(けいこつ)に付着している部分は、ガチョウの足の様な形をしているので鵞足(がそく)と呼ばれています。ヒトと動物とはこんなところでも関係があるんですね。(石川濶、吉田学園動物看護専門学校長)

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