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燃えろ!コンサドーレ 平川弘の通信簿
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    都倉の決定力は健在 (2015/02/25)

    長崎との練習試合でシュートする都倉

     ホーム開幕戦の相手である長崎との練習試合(22日)に、1―2で敗れた札幌。練習試合といっても2400人もの観衆が島原の小さな競技場に詰めかけ、立派なプレシーズンマッチだった。

     おかげで駐車場は大渋滞となり、キックオフにぎりぎり間に合った。長崎の人気も大したもの。小野伸二や稲本潤一見たさに来ていた長崎サポーターもいたとは思うが。

     札幌の選手たちは当日、合宿地の熊本からフェリーで島原に移動した。熊本合宿初戦の町田戦(20日)では、コンディションが悪くひどい内容だったので当日移動で大丈夫?と心配していたが、動き自体は悪くはなかった。

     ボールも人も動いていたが、GKの具聖潤(クソンユン)はゲームに入れていなかった。この日最終ラインの真ん中に入った河合竜二がかわされて先に失点。札幌は慌てずにゲームを進め、都倉賢のゴールで追いついた。しかし、具のミスで勝ち越し点を与えてしまった。

     バックパスを足でコントロールし持ち出そうとしたところを相手に引っ掛けられ、ボールを奪われた。GKの個人的なミスなのでチームに大きな影響はなかったが、具の精神的ダメージは大きい。

     トップの都倉の出来は素晴らしく前線の起点となるプレー、DFラインの背後に飛び出す動きは長崎の脅威となっていた。福森晃斗からのボールを巧みなポジショニングでひざでトラップしゴールへ流し込んだ。ナザリトとの連携はまだまだだが、都倉の決定力は今季も健在だろう。

     ナザリトは、周囲との連携に課題はあるものの、やはりパワーはすごい。重たそうに見える体だが、背後から当たられてもびくともせずにブロックするポストプレーを見ると、やはり体重は大事だと再認識させられた。

     この日もチャンスに決め切れなかった中原などはもっと体重があっていい。ボランチの新戦力であるニウドは、体の無理がきいてボール際に強いという印象だ。中盤でのつなぎは凡ミスもけっこうあってうまくはないが、あのボール奪取能力は以前いたビジュを思い起こさせる。

     現北海道フットボールクラブ社長の野々村芳和氏が現役の時、ビジュをコントロールしてJ1昇格を果たした。ニウドをコントロールするのは誰なのか。今後の注目ポイントである。(平川弘=サッカー解説者、元日本代表)

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