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燃えろ!コンサドーレ 平川弘の通信簿
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    都倉頼み 得点力不足 (2014/12/17)

     今季の札幌は守備は安定していたが、攻撃がもの足りなかった。プレーオフ進出を逃したのは、得点力不足が大きく響いたと言っていい。総得点48は22チーム中、下から8番目でちょっとさみしい数字であった。

     いろんなところでたたかれているが、その大きな要因は内村圭宏の調子が上がらなかったこと。ここ数年、札幌の攻撃陣を引っ張ってきたのは、内村の速さと技術であった。とりわけ、財前恵一・前監督体制のボールを細かくつないで攻めるサッカーでは、彼の存在が大きかった。

     ゴール前での崩しの部分では、内村の動き出しが攻撃のスイッチとなって小野伸二、前田俊介、荒野拓馬らと絡んで創造性を出していた。しかし、内村のけがもあって攻撃のスイッチがうまく入らず、ゴール前でダラダラと横パスを回すだけで相手DFに脅威を与えられなかった。

     そこに強さと高さをもつ都倉賢が台頭し、ダラダラとパスを回すだけのサッカーに終止符が打たれたのだ。内村と対照的に都倉は財前のサッカーに順応できず力を発揮しきれないでいた。財前のサッカーにはセンスと足元の細かい技術が必要だが、シーズン途中に入団したこともあり、都倉は自分の強さとは対極にある繊細さに苦しんだ。

     しかし、財前サッカーが頭打ちになり速さを前面に打ち出したバルバリッチ監督体制になると、完全に攻撃の軸となりプレーオフに向けてなくてはならない存在になった。J2最優秀ゴールに選出された湘南戦でのスーパーゴールを見れば、都倉が気持ちよく札幌でプレーできていたことが分かるだろう。

     都倉は14得点と頑張ったが、問題は他のFWの得点が少なかったこと。内村、前田が8点くらいは取ってくれないと上位進出は難しい。後半巻き返したが、都倉に頼り過ぎる?バルバリッチのサッカーにも少々難があったのでは。

     その反省もあって、来季に向けて岐阜からナザリトという大型FWを補強した。そして都倉が札幌に残留しなかった時のことも考えての獲得であろう。(平川弘=サッカー解説者、元日本代表)
    2014シーズン年間通信簿FW編
    選手名 評価 ひとこと
    FW
    榊翔太 裏をとる前の工夫を
    前田俊介 得点がもっと欲しい
    内村圭宏 期待外れ
    石井謙伍 最後の仕上げを大事に
    工藤光輝 すべてでプロの壁
    都倉賢 前半戦苦労も結果出す
    丁成勲 けが多く運動量少も不満
    ※評価はA大変良いB良いC普通D悪い

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