燃えろ!コンサドーレ 平川弘の通信簿
キャンプは守備固めから (2012/02/01)
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フィジカルの向上と守備組織の構築がテーマであるグアムキャンプも1週間が経過した。ちょうど1回目の疲労のピークが過ぎたころだろうか。
多少のけが人が出ているが、いつものこと。けがのレベルは本人にしかわからない。痛みを我慢しながら練習を続けた方がいいのか、思い切って休んだ方がいいのか、その判断はとても難しい。 その選手がチーム内で置かれている状況にもよるし、痛みに強い弱いというのにも個人差があるからだ。近藤のように一見屈強だが、意外に痛がりな選手もいるし(笑)。 ちなみに私は繊細な選手ではなかったので、よっぽどのことがない限り練習は休まなかった、というより休めなかった。休んだらレギュラーを奪われてしまうという立場。そして危機感が常にあったからである。 開幕スタメンを目指すなら、春のキャンプは本当に毎日がサバイバル。フィジカルだけのトレーニングにおいても、はったりでいいから先頭を走ってアピールするくらいの姿勢が必要だ。特に移籍組やルーキーは、そういう貪欲さがないと認めてもらえない。 ユースからの昇格組は初体験のことばかりでついていくのが精いっぱいだろうが、何事にも積極性を忘れないでほしい。それと、本当に痛かったら無理せずに休むこと。石崎さんはそのへんの観察眼は鋭いので、分かってくれるはずだ。 札幌のキャンプは、いつも守備のトレーニングから始めるがどうして守備から入るのだろうか。いろいろなやり方があるが、ほとんどの指導者はチームづくりをする上で守備を固めることから始める。 サッカーにおいて攻撃、特にゴール前での突破や崩しの部分は、個々のセンスや能力によるところが大きく、最後は戦術うんぬんではない。敵陣にボールを運ぶため多少の約束事はあるが、守備ほど決まりに縛られることはない。 しかし、ボールへの寄せ方、数的優位のつくり方、相手をどう追いこみ、どこでボールを奪うのかという個人、グループ、チームという各コミュニティーで細かな約束事があるのが守備戦術。それを浸透させるのに時間がかかるため、守備練習から始めるのである。 攻撃は最大の防御。もちろんそれが理想でバルセロナなどがいい例だが、いい攻撃を繰り出すためには、いい形で相手ボールを奪うことが先決なのだ。 移籍した山下の後釜と期待するノースの基本的な能力に問題はない。ただ見極めには慎重を期した方がいい。キャンプでは評価されていた、昨年のブルーノのような例もあるから。(平川弘=サッカー解説者、元日本代表) |
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