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聴覚障害事件の追及キャンペーン

「医師から不正教わる」 仲介役の被告が供述 札幌地裁で初公判 (2009/12/10)

 聴覚障害を偽装した障害年金詐取事件で、詐欺などの罪に問われた芦別市の無職近藤順一被告(68)の初公判が9日、札幌地裁(井上豊裁判長)で開かれた。近藤被告は起訴内容を認めた上で、医師から教わった不正な聴覚検査のやり方を周囲の患者らに伝え、年金受給が成功すると、報酬として患者1人あたり年金2カ月分を受け取り、1カ月分を年金受給手続きなどを代行した社会保険労務士に渡していたと述べた。

 検察側は冒頭陳述などで、近藤被告は虚偽の診断書を作成したとして同罪などで起訴された医師前田幸◆(よしあき)被告(74)に、知人ら約130人を紹介し、総額約560万円の報酬を受け取ったとした。

 さらに検察側は近藤被告について、受給手続きを代行した香田清被告(68)=同罪などで起訴=から、身体障害者手帳の不正取得希望者を紹介し、報酬をもらうよう提案されたとした。「香田被告は、労組幹部だった近藤被告に手帳を取得させれば多数の組合員を前田被告に紹介できると考えた」とも指摘した。

 近藤被告は被告人質問で「前田被告から(医師に)不正な検査結果を出させるコツを教えられ、『内緒だよ』と言われた」と供述。報酬の受け取りについては「当時は悪いこととは思っていなかった」と述べた。

 弁護側は「不正受給は近藤被告がかかわる前から、香田、前田被告が中心になりシステム化され、被告は従属的だった」と主張した。

 起訴状によると、近藤被告は、前田被告らと共謀。障害年金6人分計約3380万円を詐取したとしている。次回公判は24日に開かれ、結審する見通し。

(注)◆は「日」の下に「立」

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