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そらち ぶらり旅

夕日ヶ丘レストラン善生 ご飯のうまさが売り (2012/03/13)


 大雪に苦しめられた冬もようやく過ぎようとしている。まだまだ雪は深いが、来るべき「春」を探すように、岩見沢の近郊に車を走らせた。

 晴れた日の午前、国道234号を南に約20分。旧栗沢町のはずれ、栗山町との境に近い小高い丘に、その店はあった。

 三角屋根を二つ重ねたログハウス風の「夕日ヶ丘レストラン善生(ぜんしょう)」。昨年12月上旬、地元で4代続く稲作農家の善生農園がオープンさせたファームレストランだ。自分たちの農産物を眺めの良い場所で多くの人に味わってほしい―。そんな思いを込めて、西に広大な石狩平野を見下ろせる場所に店を構えたという。

 イラストレーターの佐藤正人さんと11時の開店と同時に入店し、窓際のテーブル席に。注文を終えて料理が出てくるのを待つうちに次々にお客さんが訪れる。ほとんどが女性客のグループだ。

 まきストーブが静かに燃えていた店は急ににぎやかになった。オーナーの善生さおりさん(31)に話を聞こうと思っていたが、店内は昼前にはほぼ満席に。調理場の中で忙しく立ち回り、6人いる店員に指示している。取材をお願いするような雰囲気ではない。

 と、注文したランチが運ばれてきた。佐藤さんがワンプレートにさまざまな料理がてんこ盛りの「夕日ヶ丘オリジナルランチ」(980円)。自分が「本日のお肉ランチ」(1150円)。いずれもごはんとみそ汁、それにサラダ、コーヒーなどの飲み物がつく。

 佐藤さんのランチは小さなココット(陶製の耐熱容器)の中に見るからにうまそうなハンバーグが鎮座している。

 ひと口食べた佐藤さんは「あ、おいしいですね」。私のメーンはローストした豚ロース肉にドミグラスソースを絡めた一品。キャベツやタマネギ、パプリカなどの野菜炒めが付け合わせ。さらに4種のおかずを盛った皿も。

 ご飯は自家生産・自家精米のゆめぴりかとななつぼしを半々にブレンドしたもの。岩手県の親戚の手作りみそを使ったみそ汁は野菜がたっぷりの実だくさん。ご飯のお代わりは無料だ。この日は炊き方がやや軟らかめだったが、それはそれで食べやすい。つい3杯目を頼んでしまいそうになったが、午後からの仕事を考えて「自粛」した。

 会計時、ようやく善生さんと言葉を交わした。ご飯のおいしさを伝えると破顔一笑、「うちはそれが売りですから!」。

 さらに見逃せないのが店に入ってレジの右側にある「産直コーナー」。20年前から直販している「善生米」をはじめ、近くの農家の雪の下キャベツやタマネギ、愛媛の農家から送られてきたポンカン―。「春になればアスパラなどうちの農園で取れたばかりの野菜が並びますよ」と善生さん。これからの季節が楽しみになってきた。(イラスト 佐藤正人 文 和田年正)

<メモ>
 岩見沢市栗沢町栗丘124。午前11時〜午後9時(ランチタイムは午前11時〜午後2時半)。月曜定休(祝日の場合は火曜休み)。ランチはパスタランチやお魚ランチなども。(電)0126・45・5111。

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