道新フォーラム「北海道新幹線を考える」
<展望報告>着工の可否 年末に判断か
青森から札幌に至る北海道新幹線をつくることは、1973年に運輸省がまとめた新幹線整備計画で、すでに決まっている。ところが国は財政難などを理由に長期間、着工を先延ばしにしてきた。新青森−新函館が先行して着工されたのは、計画から30年以上が過ぎた2005年4月。15年度末に開業する予定だ。
宙に浮いていた新函館−札幌は08年12月、自公政権下で政府・与党が長万部−札幌の部分着工に合意した。全線着工の財源が確保できなかったため、終着駅側の札幌から着工するという苦肉の策で最終的に全線開通を図る手法。九州新幹線の鹿児島ルート(博多−鹿児島中央)のうち新八代−鹿児島中央を先行開業させた前例もあり、札幌延伸にも道が開けたはずだった。
しかし、09年8月の総選挙で民主党が圧勝。政権交代により、前年の政府・与党合意は白紙に戻った。前原誠司国土交通相は札幌−長万部を含む整備新幹線の未着工3区間について「自公政権の合意にとらわれない」と宣言し、新函館−札幌はゼロからの再出発になった。
政府は今夏までに、3区間の着工の可否を判断する方針を表明していたが、安定した財源確保策が見いだせず先送りに。判断時期は年末にずれ込みそうだ。新幹線で札幌−東京間の所要時間は、前提とする最高速度の違いなどがあり、4〜5時間。



