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【札幌市】農家のそば屋 農園の四季
細打ちでのどごし爽やか (2012/04/29)
しゃれた陶器に盛られている「もりそば」(左)。右の「厚焼き玉子」は自家製トマトソース(奥)で食べる
 自分の畑で収穫した作物を、加工販売する農家が増えている。札幌で4代目の農家という永光克義さん(66)、京子さん(64)夫妻も、その典型的な存在。主に野菜類を作ってきたが、ソバの栽培を始めたことをきっかけに「作る以上は、そば屋をやろう」と、6年前に「農園の四季」を開店した。

 提供するそばは、自家栽培のそば粉と、道内産のそば粉をブレンドした十割そば。克義さんは、趣味でそば打ちを20年続けてきた。当初は全て手打ちだったが、今は「粉と水を合わせるところまでは手作業で、その後は機械を使います。その方がいい味になるもので」と話す。

 早速、「もりそば」をすすった。ふわりと鼻をくすぐるそばの香りは、まさに十割そばの証し。細打ちだが、しっかりとしたコシがあり、のどごしも爽やかだ。やや甘口のつゆは、薬味の大根おろし、わさび、長ネギと一緒に食べるとバランスが良くなり、そばの味を一層引き立てる。

 京子さんが作る「厚焼き玉子」も絶品だ。ふんわり、とろりとした和風オムレツのような仕上がりで、口に含むと優しい甘味が漂う。1人前は卵3個分で、ボリュームもたっぷりだ。手づくりのトマトソースも爽やかで、相性抜群。このソースは、シシリアンルージュという、加熱するとうま味が増す品種のトマトで作っている。

 卵は、息子の洋明さん(40)が隣の敷地で育てている、平飼いの地鶏が産んだもの。飼料から国産にこだわった健康な卵で、これを素材にした「シフォンケーキ」も食べられる。

 「受け継いだ土地を次代に残すには、私たちが自立した農家でなければ」と語る永光さん夫妻。そばも卵も農業の底力を凝縮した味わいだった。

住所 札幌市清田区有明216
電話番号 011・883・6892
営業時間 午前10時30分〜午後3時
休日 営業は金〜日曜と祝日
主なメニューと料金 「もりそば」600円(生卵付き650円)、「月見そば」650円、「とろろそば」750円、「厚焼き玉子」300円、「シフォンケーキ」200円から。卵、シフォンケーキは店頭でも通年販売、夏は自家栽培の野菜も
総席数 30席(全席禁煙)
駐車場 20台

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