どうしんウェブ 北海道新聞

コース下見に同行

給水、ペースに注意必要 (2010/07/29)

■コース高低図■

■コース高低図■

北海学園大付近を走る「作.AC北海道」の(右から)作田徹監督、太田尚子、阿部雅司

 北海学園大付近を走る「作.AC北海道」の(右から)作田徹監督、太田尚子、阿部雅司

   新コースとなって2年目の北海道マラソン。完走を目指す市民ランナーはどんな点に注意すれば良いのだろう。札幌のマラソンクラブ「作.AC北海道」のコース下見に同行し、その特徴と攻略法を聞いた。(右川英徳)

 下見したのは、ともに招待選手として出場経験があり、今大会にもエントリーする作田徹監督(44)と太田尚子(40)、そしてノルディックスキー複合団体の五輪金メダリストで大会常連の市民ランナー阿部雅司(44)。

 中島公園東側をスタートすると、左折して幌平橋を渡る。さらに右折して中の島通へ。「まだ、大きな集団なので、交錯して転倒しないよう注意して」と作田監督。コースは最初、緩やかな上り。そしてミュンヘン大橋手前の急坂を経て、平岸通に入る3キロ過ぎから下りに変わる。まだ、序盤なのでスピードを出し過ぎないように心がけたい。

 北海学園大の脇を通り豊平川を渡ると創成トンネルだ。全長1・1キロ。気温が高ければ体の熱を冷ましてくれる格好のオアシスになる。太田は「気分転換にいい場所。前を行く選手の足音が響いて集中できる」と、序盤のアクセントとして前向きにとらえる。

 スタートからトンネルをくぐり終える9キロ過ぎまでは起伏が大きいが、これ以降は比較的平たんだ。

 新コース全体の高低差は55メートル。旧コースの95メートルに比べて、ぐっと小さくなった。

 昨年は、スタート時の気温が21・2度、湿度65%と珍しく冷涼な気候で行われ、完走率は過去最高の91・6%に達した。しかし、気温が30度に達したり、湿度が80%を超えることも珍しくない。作田監督は「昨年と同じ条件だと考えない方がいい」と警告する。

難所・新川通がカギ

 最大の難所は折り返し点を挟んで往復13キロ以上の直線が続く新川通だ。広めの中央分離帯がある片側2車線で、夏の日差しを遮る街路樹がない。目印となる建物が少なく太田は「スピード感が狂ったり、給水時にうまくコース取りできないとロスを招きますね」と分析。作田監督も「単調なコースに飽きてしまい、集中力を保てなくなる」と指摘する。

 新川通対策はあるのだろうか。阿部は「前半で沿道の声援はうれしいけれどピッチを上げ過ぎて力を使い果たさないことが大切。新川通まで耐えられればゴールは見えてくる」と自らに言い聞かせる。完走には前半のハイペースは禁物ということだろう。

 作田監督は「新川通は応援も少なくなるので給水所が頼みの綱。こまめに体を冷やすことが重要」とし、太田は「周りに自分とペースが合う人を見つけて走ってみてはどうか」と助言する。

 救いは折り返し点を挟んで多くの選手とすれ違うこと。太田は顔見知りの選手とエール交換すると「大きな力になる」という。

 新川通を抜け、緑いっぱいの北大構内に入ると再び沿道の声援が増えてくる。「自分が主役になった気がする」と太田。構内で40キロ地点を通過。大通公園のゴールはすぐそこだ。太田は「市民ランナーにとって年に1度の晴れ舞台。緊張するより、楽しんでもらいたい」と話している。

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