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「V夫婦」に攻略のポイントを聞く

愛用のシューズを手にマラソンの魅力などを語る高見沢(右)と嶋原

 愛用のシューズを手にマラソンの魅力などを語る高見沢(右)と嶋原

 晩夏の道都を駆け抜ける2010北海道マラソンが8月29日に札幌市内で行われる。トップ選手と市民ランナーが同じゴールを目指す大会は、昨年から北大キャンパスを通り北大通西8丁目にゴールする新コースとなり、制限時間は4時間から5時間に緩和された。08年男子優勝の高見沢勝(29)=長野・佐久長聖教員ク=と、昨年の女子を大会新記録で制した嶋原清子(33)=セカンドウィンドAC=が今年5月に結婚しチャンピオン・カップルが誕生。新婚の2人に大会の魅力や炎天下での過酷なレースを攻略するポイントを聞いた。(福田講平)

直線は目標物設定(08年男子V・高見沢)
気候に合わせ練習(09年女子V・嶋原)  

 ――北海道マラソンの印象は。
 【高見沢】 「初マラソンだったので一番思い入れが大きい大会ですね。それから3年連続で出場し、2年目で優勝、昨年は4位。3回とも満足のいく結果です。暑さは得意なので、非常に相性のいい大会」
 【嶋原】 「昨年、自己ベストを出させてもらいました。私も寒いより暑い方が好きなんです。暑さ対策の下準備と調整がうまくいったのかな」


 ――高見沢さんが08年に優勝した時、当時、交際していた嶋原さんとしては、「次は私が」という気持ちだったんですか?
 【嶋原】 「それより、先を越されちゃったという感じでしたね」

 ――昨年の大会では高見沢さんは折り返し地点付近で女子のトップを走る嶋原さんとすれ違ったそうですね。
 【高見沢】 「頑張らなきゃと思いました。その時順位は下の方だったんですが、そこから粘って、順位を上げることができました」

 ――ところで、5月に結婚されて生活は変わりましたか。
 【高見沢】 「自分は学生寮の寮監なので寮に住み、妻は寮の近くで1人暮らしです。妻は合宿やレースで長野にいないことが多いです。結婚前、妻は東京にいたので会うことが少なかったんですが、今は一緒にいる時間が増えました。基本的に、私は生徒と練習するので、生徒がオフの時に2人で練習します」

 ――精神的な落ち着きを得たのではないでしょうか。
 【高見沢】 「1人だと練習の気分が乗らない時も、2人なら『よし、練習しよう』という気になります」

 ――嶋原さんがハッパをかけているんですか?
 【嶋原】 「彼は生徒が一番(大事)ですし、仕事もあります。疲労もあるので『私は行くけど、どう?』と言うだけです」
 【高見沢】 「それがプレッシャーなんだって(笑)」

 ――互いにいい影響を与えているんですね。
 【嶋原】 「練習する場や自由時間がない中で、成績を出しています。競技者として尊敬をしています。大変だと思いますけど、きっとやりがいがあって、充実しているんじゃないかな」

 ――さて、真夏の北海道マラソンを走る上での注意点とは。
 【高見沢】 「しっかり走り込んで追い込むよりも、一番良い状態でレースを迎えることが大切です。練習の段階でも暑い日が続きます。涼しい時期と比べて、疲労の残り方が違います」
 【嶋原】 「レース直前だけ暑さに注意するんじゃなくて、今日は涼しいなと思ったら長めに走るとか、気候に合わせて練習してください」

 ――昨年からコースが変わりました。直線が続く新川通(約20〜30キロ地点)がきついといわれています。
 【高見沢】 「前を見すぎると長いという意識になるので、周りの選手を気にしながら走りました。コースを下見する時に目標となる建物を決めておくと、建物が近づいたら『あ、もう少しだな』という気持ちになれます。僕が目標にしたのは折り返し近くの大きなマンション。目標物を置くのは北海道マラソンに限らずお勧めです」

 ――高見沢さんは今年も出場されますが、嶋原さんは残念ながらアジア大会への調整もあり欠場ですね。
 【高見沢】 「優勝した年(08年)、コーチを務める佐久長聖高も全国高校駅伝で優勝してくれました。相乗効果ですね。口で言うより体で生徒に伝えたい」
 【嶋原】 「北海道のある方から、『今年もだんなさんと一緒に出場してほしい』というお手紙をもらったんです。出たかったんですが、今回は夫の応援に行きます。来年は2人で優勝できるといいですね」

《略歴》
 高見沢 勝(たかみざわ・まさる) 長野県出身。長野・佐久長聖高から山梨学院大、日清食品を経て2008年に母校の佐久長聖高の教員となり、駅伝部のコーチを務める。北海道マラソンは07年2位、08年優勝、09年4位と好成績を残している。
 嶋原 清子(しまはら・きよこ)  山口県出身。山口・高水高から国士大、資生堂を経て2007年、「セカンドウィンドAC」に移籍。北海道マラソンは05年に2位、昨年は2時間25分10秒の自己ベストで優勝。11月のアジア大会(中国・広州)マラソン代表。

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