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パラリンピック2010 魅力・見どころ

アイススレッジホッケー 全力滑走 鮮やかな技(2010/02/14)

ジャパンパラリンピック決勝で米国選手の激しいチェックをかわし、パックを奪う伊藤選手(右)=長野市のビッグハット

ジャパンパラリンピック決勝で米国選手の激しいチェックをかわし、パックを奪う伊藤選手(右)=長野市のビッグハット

 五輪に続いて開かれる障害者のスポーツの祭典「バンクーバー2010パラリンピック冬季競技大会」の開幕まで1カ月を切った。3月12〜21日(日本時間の13〜22日)の期間中、アイススレッジホッケーなど五つの競技に、40カ国以上から1350人の選手・役員が参加する見通しで、北海道在住・出身選手も8人が4競技に出場する。各競技の魅力や見どころを紹介する。

 アイススレッジホッケーは下肢障害の選手が座位で行うアイスホッケー。スケートの刃を2枚つけた「スレッジ」と呼ばれるそりに乗り、左右の手に短いスティックを1本ずつ持ち競技する。スティックのグリップエンドには駆動用の刃がつき、氷上をこぐ動作で進んだりターンしたりと、そりを自在に操りながらスティック先端部のブレードでパックを操ってパスを出し、シュートを放つ。

 「氷上の格闘技」と呼ばれ、アイスホッケー同様激しいボディーチェック(体当たり)が認められる。全力で滑走しながらのドリブル、体を軽くひねってスレッジを一瞬で止める鮮やかな技の数々を見ていると、障害のことなど忘れてしまう。

 「一度でも見れば魅力が分かるはず。パラリンピックで多くの人に知ってほしい。それが競技人口拡大と日本代表のレベルアップにもつながる」。日本代表チームの青木久和ジェネラル・マネジャー(60)は力を込める。

 FW(フォワード)3、DF(ディフェンス)2、GK(ゴールキーパー)1の計6人でプレー。体力消耗が激しいため選手は随時交代できる。1チームは15人で、道内はGK永瀬充(34)、FW三沢英司(36)、FW伊藤仙孝(26)=以上旭川市=、DF須藤悟(39)=札幌市=の4選手。いずれも道内唯一のアイススレッジホッケーチーム「北海道ベアーズ」所属。

 日本は初出場の長野から3大会連続5位だが、現在の世界ランキングは4位。バンクーバーでは予選でチェコ、韓国、米国の順で対戦する。準決勝に進むには2位以上での予選通過が必要。初戦でチェコを下し、波に乗れるかがカギ。中北浩仁監督(46)は「ミスをなくし、逆に相手のミスを逃さず得点すれば勝てる」とし、初のメダルを視野に入れる。

 長野市で1月に開かれたジャパンパラリンピック決勝戦、日本対米国の映像はインターネットライブ中継「モバチュウ」で見ることができる。

速報サイト 障害者競技の魅力発信

 アイススレッジホッケーや障害者スポーツについて知識を深めるのに最適のインターネットサイトがある。国内外の競技大会を記事と写真で速報する「MA SPORTS」だ。  世界選手権などでの日本チームの戦いぶりを詳しく紹介。バンクーバー大会でも特設サイトで試合結果を連日速報する計画だ。

 代表の荒木美晴さん(34)=滋賀県在住=は長野大会でスレッジホッケーを初観戦、迫力と面白さに衝撃を受けたが、情報がほとんどないことにも驚いた。「こんなに魅力的な競技なのにもったいない。障害者スポーツの情報を発信したい」とOLを辞めライターに。一昨年秋にサイトを開いた。荒木さんら3人のライター、カメラマンで取材している。

 さまざまな競技を取材するが、荒木さんの専門は原点のスレッジホッケー。「体当たりもあってパワフル。スレッジの下にパックをくぐらせてドリブルしたり、この競技ならではの魅力もある」。迫力はラグビーにも似ているがスピード感は段違い。体格に勝る外国人相手でもスピードや技術があれば当たり負けしないのも魅力だ。

 試合結果はおおむね当日深夜から翌日未明にかけて掲載。「よりフレッシュな記事と写真を」と心掛ける。 (天沼勲)

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