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不屈の挑戦

狩野 亮(23)=網走市出身(長野市在住) アルペンスキー(2010/03/02)

チェアスキーで滑走する狩野。滑降でメダルを目指す =長野県の白馬八方尾根スキー場

チェアスキーで滑走する狩野。滑降でメダルを目指す =長野県の白馬八方尾根スキー場

世界との勝負に自信

 1月のW杯イタリア大会。滑降で銀メダル2個を獲得、世界のポイントリーダーとなった。滑降、スーパー大回転など5種目の中でも最高時速100キロを軽く超す滑降は「世界で勝負できる自信の種目」と言い切る。旗門を「下へ引っ張り、落としていく」直線的なターンが要求される。失敗を恐れず、思い切り行く自分の滑りに合っていると確信する。

 スキーを2歳で履いた。本格的に競技を始めようとした小学3年の春、交通事故に遭い脊髄(せきずい)を損傷、両足の機能を失った。中学1年でチェアスキーと出合った。スピード感と自由に滑れることに夢中になった。

 中学3年から全道ハンディキャップスキー大会5連覇、日本障害者アルペンスキーナショナルチーム代表強化選手に抜てきされる。網走南ケ丘高から岩手大に進み、マルハンに就職。遠征費補助などサポートを受ける。

 初出場のトリノ大会は大回転転倒など不本意な結果に。「もっと誠実にスキーと向き合いたい」と20キロの減量や上半身を強化した。  「速さはそのままに安定感を出せたら。自分の滑りを出し切れれば成績はついてくる」

 本命の滑降は開会式翌日。日本代表として道産子として、大会第1号メダルを目指す。

 障害者のスポーツの祭典「バンクーバー2010パラリンピック冬季競技大会」が12日(日本時間13日午前)開幕する。不屈の挑戦を続け、夢舞台に立つ道内在住、出身選手8人の横顔を紹介する。(生活部・天沼勲)

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